『リサイクラー』が知られるとき⑤テレビ出演②
「そして3人目が真白良太君。能力は『リサイクラー』。『リサイクラー』は彼だけのスキルでごみと認識したものを処理できるそうです。実際試してもらいましょう」
アナウンサーの人からペットボトルを渡されたので『リサイクラー』で処理する。
「一瞬ですね。他にどんなごみを処理できるんですか?」
「木材や薬品・金属・食品なども処理できます」
「でもなんでも処理できるのなら例えば来ている服を触ったり、怖い話生きている動物に触れても処理できるんですか?」
「いえ。スキル側が判断してくれるのか生きているまたは所持者がいる場合、スキルの対象外です」
「それは安心して使えますね。対象は手に触れたものですか?」
「範囲指定で一気に処理できます」
「そうなんですね。実はこの3人、国から依頼されてごみを処理してるんです。凜ちゃんとエルネシアちゃんは護衛で、良太君が『リサイクラー』でごみを解体してるんです。今日は実際の処理風景を見せてもらいましょう」
遊園地内を進みいつも通り処理しているとその光景を見たテレビクルーは唖然としており
「こんな広範囲を一瞬で処理できるんですね。がれきも廃墟。魔物の死体も解体して更地に変えるんですね。ところどころに何か残ってるみたいですけどあれは一体?」
「あれは『失せもの探し』と『素材抽出』の効果です」
「それはどんな効果ですか?」
「『失せもの探し』は『リサイクラー』の対象になった物の中で所持者がある物についてははその場で残ります」
「でもそれだと持ち主がわかりませんね」
「それが子のスキルのすごいところでなんと持ち主の名前がわかるんです。あとは政府の人に頼んで名前から住所を導き出して連絡してもらいます」
「『素材抽出』は処理した物の中で木材・プラスチック・金属をブロック状に取り出せます」
「木材・プラスチック・金属ってことはリサイクル品ですね。それも自動でリサイクルしてくれるってすごいですね」
それから処理しながら
・ほかにどんな場所の処理をしてきた?
・一件当たりの処理時間は
などいくつかのレポーターの質問に答えていく。
「本当にこの規模の施設が20分ほどで処理できるんですね。確かにこれはSランク認定を受けるのは納得ですね。番組もちょうどいい時間になりました。それでは`次回もお楽しみに」




