『リサイクラー』が知られるとき③良太たち到着
「グランフレア」
巨大な火球がガライドンを襲う、あれから一時間みんなのおかげで魔法なバンバン充てられているが中々倒れない。
ぐおおおお
突然うなり声をあげ頭を抱えるガライドン。これはやっと倒せたのか?
「見ろ、背中が動いてる」
誰かが叫ぶ。確かにガライドンの背中がうごめいている。その背中から肉塊が飛び出てきて
「あれは翼」
「まさか飛ぶのか?あの巨体で」
みんなの想像どうりガライドンは背中の翼をはばたかせる。その羽ばたきは周りに爆風を与え冒険者や魔法を吹き飛ばす。
「明!」
「だめです。まだ詠唱が終わりません」
ガライドンはそのまま巨体を浮かせ飛び立ち口に光をため始める。あれはさっき放った光線のようなブレス。あれを頭上から放たれると被害は尋常じゃないぞ。早く詠唱終わってくれ。
ピカ
ガガガガガガ
とっさに目をつむってしまったんだけど衝撃は来ない。それになんか変な音が聞こえる。目を開けるとガライドンの周りに障壁のようなものが展開されておりブレスを防いでいる。あれってまさか
「あれって結界よね。誰が使ったの?」
「間に合ったみたいだな」
五條さんは安心したように片膝をつく。何か知ってるみたい。
「五條さん、あの結界誰が使ったのか知ってるんですか?」
五條さんに尋ねた瞬間僕たちの前に誰かが突然現れる。
「え?良太?」
良太・安斎・エルが現れる。
良太視点
エジプトで報告を聞くとすぐにエルのテレポートで日本の能力庁に戻る。
「戻ってくれたか、みんな」
能力庁には安斎大統領を中心とした対策会議が広げられておりすぐに僕たちに指示を伝えられる。安斎さんたちの指示通りすぐに前線に降り立つ。背中には明や綾乃たちもいる。みんな無事だったんだ。よかった。俺の役目はあとからだからここは二人に任せよう。
凜は片手をガライドンに向ける。するとガライドンを覆っていた結界が解除され
ガン
「ぐあ」
ガライドンの頭上から巨大な結界が現れ押しつぶす・ガライドンはそのまま地面に落下して結界で押さえつけられる。でもさすがの巨体、凜の結界でも完全に押さえつけられず持ち上げてくる。しかし
「ぐぁああ」
凜は頭上の結界を解除して細い槍のような結界でガライドンの皮膚が薄い翼や腕などを貫きガライドンの動きを止める。
「明。ちゃんと詠唱進めてよ」
「わかってる。でも安斎の結界ってこんなに強かったの?」
「うん、だって凜はランクS⦅結界⦆系のスキルでは世界最高峰だよ。あの程度の攻撃は防げるよ」
「でも凜ちゃんランクBって言ってたよ。それに日本のランクSの名簿にはいなかったはず」
「超能力庁に頼んで隠してもらっていたの。でも政府からの依頼で同じSランクの五条さんとは知り合いだけどね」
綾乃の疑問に凜は顔だけ振り向いて答える。




