外国のリサイクラー依頼:ブラジル編③サバンナの解放そして・・・
アフリカ時刻19:00
アフリカ大統領室にて現大統領コフィが本日の⦅リサイクラー⦆の成果を確認する。
「これはほんとなんだな?」
「はい、何度の確認しました。『アフリカの悲劇』跡地の死体回収および除染度35%まで上昇。途中から魔物対応班の人数が足りなくなりペースが落ちたため明日からは人数を増大します」
「そうか。これでもペースが落ちているのか。⦅リサイクラー⦆まるでこのために授けられたスキルのようだな。関係者に伝えろ、VIP対応で接するように。何か問題が起きたら首が飛ぶと」
「はい」
うーん、いい朝。時刻は7:30。昨日は17:00にエルの⦅テレポート⦆でエジプトのカイロの政府御用達のホテルに泊まる。たまに政府からの依頼で泊りの時があり、可能ならば現地で泊まってその土地のご飯を食べるようにしている。気分はプチ世界旅行。いろいろ朝の準備を済ませてると
こんこん
「良太、起きてる?」
「今行く」
エル・凜が迎えに来たので3人で朝食を食べにホテルのビュッフェへ。
8:55、エルの⦅テレポート⦆でサバンナ近くの研究所へ向かう。今日は研究所に集まっているアフリカ軍と一緒に危険地域に⦅テレポート⦆で飛んで魔物の死体を解体していく。昨日途中から魔物処理班の人数が足りなくてペースを落とした。そのため今日は人数を増やしてなるべくペースを上げたいみたいだ。
「あれがスタンピードの主の死体か」
「はい。トリニティ・ドルベロスです。死んだ後も周囲に高濃度の瘴気を発生させています。あれさえ処理すればこの地の除染は終わります」
中心地に近づいたことでずっと黒い塊としか見えなかった物が巨大な獣だと分かった。あれが今回の依頼の最終地点。これなら明日で終わりそうだ。
翌日2時間ほど解体を進めとうとうトリニティ・ドルベロスの前に。
「エル、お願いします」
ジャルガダさんの要請でエルが⦅テレポート⦆で移動してアフリカ大統領コフィさんを連れてくる。瘴気の根源のトリニティ・ドルベロスを解体する時一緒に見たいそうだ。たしかにコンフィさんにとっては大きな悩みの種だったから。
「では頼む」
コンフィさんの号令で⦅リサイクラー⦆の範囲を最大まで広げトリニティ・ドルベロスごと瘴気を包み消し去る。するとあたりの瘴気は完全に消え去り魔物の襲来もない。すると
うおおおおお
アフリカ軍の歓喜の声があたりを包む。中には泣き崩れその場で倒れこむ人も。コンフィさんも目から涙を流し
「良太、شُكْرًا(シュクラン)」
アラビア語でありがとうと言いながら片手を差し出してくる。僕も手を差し出し握り返す。
アフリカ政府に帰ると役人の人が走ってきて
「大変です。日本の東京都でスタンピードが発生しています」
衝撃的な報告を受ける。




