外国のリサイクラー依頼:ブラジル編①サバンナの弱肉強食
「良太、今週の土曜みんなで遊ぶんだけど空いてるか?」
放課後の教室で帰り支度を済ませてると明から遊びの誘いが来る。
「ごめん。週末はばあちゃんのお使いで凜・エルと一緒に隣の件までいかないといけないんだ」
「そうか。久々に依頼もない日だったから遊べると思ったんだけど」
「また誘ってよ」
誘ってくれた日は日葵姉から政府の依頼があってブラジルに行くことになったんだよね。
「ではこちらのジープに乗り込んでください」
ブラジルに移動した俺たちはジープに乗り込み今回の解体地帯に向かう。
「あ、バッファローの群れよ。こんな大量にいるとすごい威圧感ね」
「子供もイマス。大人に比べて毛が薄いデス」
俺たちが向かうのはサバンナの危険地域別名『サバンナの悲劇』。10年前スタンピードが起きた場所でまだ魔物の死体が大量にあり瘴気が漂って魔物が自然発生している天然のダンジョン。どうにか壁を作りエリアを封鎖できたがその地域はサバンナ全体の約7割。少しずつ魔物の討伐・死体の解体を進めているがいたちごっこであまり進んでいない。
危険地域ではないサバンナでは普通に動物が生活しており、凜たちが見つけたのは川の近くで休息しているバッファロー。日向ぼっこしたり川の水を飲んだりのんびりしている。なごむわぁ。
「むこうの草原を見てください」
ジープを運転しているブラジル軍の人が何かを見つけてくれた。今回の依頼だがブラジル軍の精鋭も一緒についてきてくれる。その理由については後程。一見ただの草むらだがぴょこんと丸みのある茶色い物体がいくつか見えている。あれは耳だ。注視すると叢には背を低くしたメスライオンが数匹いる。
ばっ
メスライオンたちは一気に草むらから飛び出す。バッファロー達もすぐに気づき逃げ出す。メスライオン達はバッファローの群れを追いかけながら狙いを定め
「あっ」
後方の一体に狙いを定めくらいついていく。バッファローは群れかつ最高速度まで達するとライオンやチーターなども吹き飛ばせるが単体かつ速度が出ない時は逃げられない。そのままバッファローはメスライオンにかみつかれ地面に倒され
ガブっ
「うっ」
首元にかみつかれ絶命する。メスライオンはそのままバッファローを引きずり草原へ消えていく。あれが本当の弱肉強食の世界。
ジープでサバンナを走ること30分
「ここが危険地域か」
サバンナに巨大な金属の壁が見える。
「あれが3年間で組み立てた封鎖ゲートです。天井もドール上にバリアを形成し瘴気や魔物の流出を防いでいます」




