能力を有効に使え!文化祭⑨舞台『ドラゴン・ハンター』④
ドラゴンの腕の模型が上下に振られる。その攻撃を隼人が盾を構えて防ぐが
ガン
威力が高く少しずつ後ろに下がっていく明。ドラゴンの攻撃がやんだ瞬間綾乃が
「五月雨打ち」
スキルで強化された多数の矢がドラゴンの頭に放たれるが
カンカンカン
『ドラゴンの皮膚が固すぎて綾乃の矢が刺さりません』
矢の雨が止むとドラゴンの模型の口が開き、氷魔法のブレスが放たれる。隼人がみんなの前に立ちブレスを受け少しずつ氷漬けになっていく。
「隼人、後ろに下がって⦅ボルケーノ⦆」
隼人の盾の前に魔法陣が現れ炎の渦とドラゴンの氷のブレスがぶつかる。
『二つのブレスにより激しい火花が散る中、隼人は後方に下がり友恵の回復魔法を受けます』
「ありがとう、友恵。明!」
隼人が立ち上がり明に声をかけると、ドラゴンのブレスが終わったタイミングで後ろに下がる。隼人は剣に炎を宿し
「⦅フレイムスラッシュ⦆」
ドラゴンに切りかかりますが翼の模型で防がれ吹き飛ばされる。
『反撃しようと立ち上がった隼人ですが翼でふさがれはじかれてしまいしばらく動けません』
「友恵、隼人を回復して。綾乃!ドラゴンの足止めできる」
「任せて」
隼人が動けなくなったことで臨時のタンク役である綾乃が前に出てドラゴンの攻撃をかわす。その隙に明の周りに魔力が渦巻く。普段の冒険なら魔力を放出しすぎると狙われるのでこんな演出をしないが、劇では次すごいことが起こるぞとお客に伝えるためにお願いした。
頑張ってよけていた綾乃だがドラゴンの翼の攻撃にあたってしまい動きを止める。そこへドラゴンの模型の口が開き再びブレスの構え。でも
「綾乃、ありがと⦅雷虎⦆」
明の頭上に稲光を発する巨大な雷の虎が生み出されドラゴンの模型に襲い掛かる。ドラゴンもブレスで対抗するが明の⦅雷虎⦆のほうが強くドラゴン全体に雷が直撃する。そこへ
「⦅フレイムスラッシュ⦆」
いつの間にか立ち上がっていた隼人の一撃がドラゴンの頭にあたり大爆発。煙が晴れた後には動かなくなったドラゴンが。
『どうにかドラゴンを倒した明たちはすぐに冒険者ギルドに報告。いくつかの調査が行われた後晴れて彼らは『ドラゴン・ハンター』の称号を得ることに』
エルのナレーションの後舞台では主役の4人やドラゴンを動かしていた『サイキック』
持ちのクラスメイトや道具班なども紹介される。これにて『ドラゴン・ハンター』閉幕




