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地球の再生屋~地球のごみ問題解決します~  作者: アマテン


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良太探索網①

「あれ?リョウタも凛もいない」


エルが戻ってくると2人ともいない。少し待ってると凜が戻ってくる。


「あれ?良太は?」

「凜も知らないの?」

「ええ。エルが離れた後、職員の人に呼ばれたの」

「勾玉も反応がないわ」

「凜は日葵ねえを呼んできて!私は監視カメラを確認するわ」


 日葵姉を呼んだ後、監視カメラを確認、女の子を追いかけ通路に入ったきり出てこない。その場所に行っても痕跡は何もなし。急いで日本に戻り末次さんに伝え緊急会議を行う。


「イタリア側の監視カメラを確認したところ、良太が追いかけた女の子は誰かもわからずどこから入ってきたかもわかりません。さらに凜を呼んだ職員アルッチ・ドゥーノですが翌日から出社せず登録されていた住所ももぬけの殻」

「良太を一人にする手段、良太を一人にした後の手順、凜の勾玉を破壊していること、アルッチが情報を漏らした計画的犯行だとわかります」

「現状手掛かりは?」

「何もありません。引き続きイタリア政府が国内を探していますが」

「親御さんには?」

「私から姉さんたちには伝えています。今のところこちらを信用してくれて捜索は任せてくれています」


しかしそれから1週間良太の目撃情報はなし。


凛視点


「二人ともお茶でもどう?」


 学校も休んで良太の捜索をしていたけど全くの進展がなし。あまり休んでいない私たちに末次さんから一日休めと指示される。何もする気がおこらず部屋でぼーとしていると流歌さん・梢さんがお茶に誘ってくれる。一階に降りるとエルもいた。


「お茶菓子はどら焼きよ」


流歌さんに勧められどら焼きを食べる。中身はこしあんだ、おいしい。


「口に合ってよかった。二人ともつかれてるみたいだったし。肌もあれてるわよ。良太に会ったときそんな姿を見せるの?」


流歌さんに指摘され肌に触れると確かにカサカサしてる。良太が心配すぎて確かに自分のことは2の次だった。でも


「どうして二人はそんなに普段道理なの?」


エルが私のききたいことを聞いてくれる。確かに二人とも良太が誘拐されたと聞いたときは不安そうな顔だったけど今は普段通りに生活している。


「それは良太を信じてるから。みんなの話を聞くと良太は死んだわけじゃないんでしょ?」

「うん」


それはたしか。誘拐犯から何も連絡がないってことは良太の『リサイクラー』が目当てのはず。だったら殺すはずはない。


「ならあの子は大丈夫」

「でも」


私が口を開くと


「あの子はね絶対あきらめないの。今も何らかの痕跡を残してるはずよ」


梢さんが断言する。二人は良太を信じてるんだ。それに内心は絶対探しに行きたいはず。でも私たちを信じて任せてくれてる。


パチン


「凜ちゃん?」


私はほほをたたいて気合を入れる。


「ありがとうございます。流歌さん・梢さん。エル、体調を整えて30分後私の部屋に来て。良太ができそうなことを考えるわよ」


 よし、もういちど考えよう、良太ができることを


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