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『リサイクラー』の正式評価とバックアップそして護衛役の美少女

んな生活を送っていたある日、日葵姉ちゃんと一緒に能力庁に向かうことに。なんかスキルのランクが正式に決まったんだって。今までの『リサイクラー』のランクはB(仮)。日葵姉ちゃん曰く


「下がることはないけど、確定するまで待ってね」


らしい。日葵姉の運転で能力庁に向かうと思ったんだけど


「あれ?日葵姉ちゃん、能力庁ってあっちだよね?」

「え?目的地は能力庁じゃないわよ」

「でもスキルのランクの話だよね。だったら能力庁じゃ」

「ああ、勘違いしていたのね。これから向かうのは官邸よ」

「え?」



「総理、時間をとっていただきありがとうございます」

「例のアンノーンの話だろ。私も早く知りたかったんだ」

「では担当者である彼女から説明させていただきます」


真白日葵の説明を聞いた37歳と若くして総理大臣になった安斎幅切は少し沈黙すると


「これはまたすごいスキルだな。今の段階でもトップスラスの戦闘系スキルより重宝される可能性がある。それにまだ成長途中なのだろう?」

「はい。彼が力を貸してくれるなら日本のごみ事情は改善されます。さらにまだ確定ではありませんがもしかすると魔物の素材に関しても汚染無で処理できる可能背があります」

「だな。それに日本だけではなく世界の国々でも欲するスキルだ。使用者の彼の性格はどうなんだ」

「それは彼女が教えてくれます。彼女は彼の叔母で小さいころから見ています」

「良太ですが性格は温厚、損得勘定で動くときもありますが善良な若者です。スキル調査後も近場の商店街や学校にて無料でスキルを使っています。話を聞くとスキル経験値を稼ぐついでに好印象与えたり・知り合いが気持ちよく働ければいいと言ってました」

「なるほど、善良ではありつつ自分の利も考えてるということか。面白い考えの子だ。研究所では彼を何ランクと推奨してるんだ?」

「Sランクです。今後の活躍の次第ではSSランクをも視野に入れてます。すでに専属チームも作成しており、今後の各地への派遣の計画などを練っているところです。もちろん彼の意思を優先して仕事の量・報酬は調整します」

「くれぐれも彼の意思を尊重してくれ。他の国に行かれたら大変だからな。実務面はそのまま進めてもらって、警護のメンバーだな」

「それですが年齢・ランク・重要度から見て総理の娘さんが適任かと」

「そうだな。凛も見栄や下心満載の富豪や国会議員の警護ばかりだからストレスがやばそうだ。Sランクの警護という名目なら彼専門にできるし、同年代なら学校も通いやすいから普通の学園生活を送れるだろう。凛には苦労かけっぱなしだからな。美香はどう思う?」


幅切は隣に控えていた秘書兼妻の安斎美香に問いかける。


「ええ、いいと思うわ。でも他のヤジはきちんと対応してあげてね。まだ二人は学生なんだから」

「ああ」



「お待たせしました、波頭大臣」

「いや、私が速くつきすぎたんだ、日葵君」


官邸内の一室に案内された僕の前にはTVでよく見る超能力大臣:波頭末次さんが待っていた。いきなりの大物、きょうはこの人に会うため来たの。わざわざ大臣がくるってことはまさかAランク。でも明の⦅賢者⦆の時は何もなかったよね?日葵姉ちゃんに続いて俺も頭を下げていると


「二人とも頭を上げてくれ。君が真白良太君だね?知っていると思うが私は波頭末次、現超能力大臣を拝命されている。良太君と呼んでもいいかね?」

「はい、波頭大臣」

「ふむ・・・私としてはもっと砕けて読んでもらってもいいのだが。それに関してはおいおいだな。今日はこれから総理にあってもらって、能力のランクの発表とこれからについて話したい」

「え?総理大臣ですか?」

「ああ。すでに総理もお待ちだ。向かおう」


なんで総理大臣?もう訳が分からない。混乱しながら波頭大臣の後に続いて警備の厳しい部屋にたどり着く。


「総理、波頭です。真白良太・日葵を連れてきました」

「はいってくれ」


 中に入るとTVでよく見る日本の総理大臣:安斎幅切総理、秘書兼妻である安斎美香さん、それと学生服を着たきれいな女の子がいた。


「君が真白良太君だね。初めまして安斎幅切だ。今日は君のランクについて話したい。まあ引っ張りすぎても問題があるから、さっさと発表しよう。君のスキル『リサイクラー』だがSランクに認定された。おめでとう、日本では5人目初の戦闘系以外のSランク認定者だ」

「えええええ」

「良ちゃん、落ち着いて。総理の前だよ」

「あ、すみません」

「いいよ。いきなりSランクだと言われたら驚くだろう。さてSランクに認定されることでいくつか特別対応がなされる。詳細は後から説明しよう。その中で特に大事な3点に関して話したい。


まず一点目、情報の開示についてだ。現在政府で認識されているSランクは君を抜けば4人、ただし公表しているのは3人だけだ。残りの一人については本人・親族の意思で情報規制がなされている。良太君、君はどうする?公表するかね。もし公表しないなら世間ではAランクとして発表しよう」


別に今のままで問題ないよね?下手にSランクって発表したら周りが騒がしくなりそうだし。自由に外に出られないかもしれない。それに政府が情報規制してくれるなら信用できる。


「情報規制お願いします」

「そうか。確かに学生なら発表しない方がいいな。じゃあ次は2点目。Aランクと公表しても戦闘系以外のAランクは珍しく狙われやすい。そこで一人護衛を付けたい。それが隣の彼女だ。彼女の名前は安斎凛、私と美香の娘で、先ほど言った情報規制しているSランク『結界』の持ち主だ」


 安斎凛さんは僕の方に近づき手を差し伸べてくる。


「初めまして。あなたと同じSランクの安斎凛よ。年齢はあなたと同じ15歳、来年高校生。よろしくね」

「真白良太です。よろしく」


安斎さんの手に触れようとするとこれ以上手が進まない。どういうこと?


「これが私のスキル『結界』よ。私が取り囲んだ領域にだれも侵入させないようにするスキル。結界事態に強度もあるからその強度を上回れると割れてしまうわ。今のところ銃や大砲Aランクまでの魔法なら防げるわ。今度こそよろしく」


安斎さんが結界を解いて握手してくれる。


「凛は能力が発現した13歳のころからたびたび重要人物の警護を任せていたんだ。これからは君専属として就かせたい」

「安斎さんはいいの?」

「凛でいいわよ。私は大歓迎、重要人物の護衛って言われても見栄や下心満載の富豪や国会議員ばっか。今まで観察してたけど君からはそんな視線を感じないわ。それに君といると一緒に学校に行けるじゃない?一度しかない学生生活、いろいろ経験してみたかったのよ政府としてもSランクが二人一緒に行動している方がいいでしょうしね」

「まあ、凛さん自体がいいならいいですよ」

「なら3つめだな。君のスキルは非常に利用価値が高い。私たち政府もいくつか仕事を頼みたい。事後承諾で申し訳ないのだが、政府内で君専用のチームを作った。そこでは君に関する能力の調査・政府からの仕事の斡旋や調整・お金に関しての契約を行っている。もちろん仕事の斡旋や調整に関しては君が嫌なら行わない。仮に断ったとしても私たち政府が君から権利を取り上げることはない。安心してくれ」


すでにチームができてるんだ。話を聞いた感じ政府目線というより俺目線でうごいてくれるみたい。


「チームには私も入ってるから安心して。無理強いやハラスメントがあったらすぐに上司や総理に報告するわ」

「このチームは波頭大臣直属になるから、ほかの議員などの横入れは少ないはずだ。何かあれば気軽に相談してくれ。で、仕事の斡旋だが頼まれてくれるだろうか?もちろん報酬は出すし、よほどのことがない限り放課後や休日に頼む」

「仕事の内容はどのようなものがありそうですか?」

「主に不法時されたされたごみの除去だな。費用・時間もかかるから後回しにされているんだ。ただごみの処理ができると有効活用できる場所も多いからお願いしたい」


普段していることが全国区になってお金がもらえるってわけか。


「処理できる素材や量にも限界はありますよ?」

「うん、聞いているよ。でもできる限りでいいんだ。君に任せたい案件はいわば政府の負債。マイナスが0に近づくだけでもありがたいし、費用面に関しても君のスキルに任せたら時間・環境汚染・人材・設備などの費用が削減できるから」

「安全面は大丈夫なんですか?」

「もちろん細心の注意を行うよ。凛のスキルがあるからって慢心せずにね」

「現地へ向かう費用はどうなりますか?」

「もちろん出すよ。近場ならチーム配属の車・遠ければ新幹線や飛行機など。そこら辺の福利厚生はしっかりしてるから」

「今まで無料でしていた学校や商店街については問題になりますか?」

「それは大丈夫。今までどうりしてもらって。もし他の場所から“スキルなんだからただでやれよ”“なんでうちはやってくれないんだ”みたいな理不尽なこと言われたらすぐに言いなさい。すべて君の好意でやってるんだから、そんなことを言われる筋合いはないよ」

「ならやらせてもらいます」

「ありがとう」



官邸での話し合いも終わった翌日の朝


「これからよろしくお願いします」


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