良太連れ去られる
イタリアでの解体終了後、大人たちがいろいろ事後処理をしているので俺たち三人は政府内のベンチで休んでいる。
「ちょっとトイレ行ってくるわ」
「OK」
エルが離れ
「すみません、凛さん。さっき結界で囲んでもらったサンプルなんですが」
凛がイタリアの政府の人に連れていかれ一人になる。今日の解体の事をもい出してると
「ん?」
女の子が通路の奥に入っていく。あの先って立ち入り禁止のはず。迷子かな?気になったので女の子を追いかける。一人だけど凛の結界もあるし政府機関の中だし大丈夫でしょ?しかしこの油断が後々大変なことになる。
通路の奥でやっぱり女の子が辺りをキョロキョロ不安げに辺りを見回している。やっぱり迷子みたい。
「どうしたの?」
「パパとママを探しているの」
「うーん、こっちは誰も入れないからいないと思うよ」
「ええ~」
女の子は目に涙をためる。
「お兄ちゃんが探すの手伝うよ。お兄ちゃんの友達の場所に行こうか?」
「うん」
俺が手を差し出すと女の子は握ってくる。
「計画通り」
「え?」
突然意識が途切れる。
目覚めるとそこはどこかの部屋の中。
「やぁ、目覚めたかい?」
目の前には数人の男とさっきの女の子がいる。
「ここはどこですか?」
「ここは私が所有する別荘でこれから当分君が暮らす場所だよ」
「・・・なるほど、さらわれたのか。子供を使うなんてクズですね」
「この状況で強気だね。でもセリアは子供じゃないんだよね」
パチン
男が指を鳴らすとさっきの女の子の体が少しずつ大きくなっていき成人の情勢に成長する。嘘でしょ?
「僕の名前はダリル。マフィア『マーレ』のBOSSで人や物を変身させる変身の使い手だ」
「私はセリア、電気使いであなたの身辺の警護をさせてもらうわ」
女の人は手に雷を発生させる。なるほど、監視役ね。さっき気を失ったのはスタンガンみたいのをくらったのか
「良太君、君の情報は聞いてるよ。何でも解体できてプラスチックや金属を集めれるんだよね?その力僕のマフィアのために使ってほしいんだ。抵抗しなければ裕福な生活は保障するよ」
「逆に言えば従わなければ力づくで従わせると」
「なるべくそうなりたくは無いけどね」
「・・・わかりました」
ここは従った方がいいな。
「じゃあ、早速で悪いんだけど一緒に移動してくれないか?」
ダリルが手招きするのである程度近づくと数秒後どこかの倉庫に連れていかれる。目の前にはたくさんのコンテナがある。
「ここは僕の倉庫。目の前のコンテナの中身を消して金属を取り出してほしいんだ」
「コンテナはどうします?」
「できるなら解体してほしいな」
「わかりました」
リサイクラーで一気に消す。その場には金属の塊が残る。
「おお、本当に一瞬だ。そしてこれが金属の塊だね。くく、あのゴミがこんなお金になるなんて」
「死体は解体できませんよ」
「そんなことはさせないさ。もったいない」
その日はもう一か所別の倉庫で船を解体して最初の別荘に戻される。移動できるのは部屋の中のみ。ところどころに監視カメラ(さすがに風呂・トイレにはなし)があって、インターネットは使えるけどおそらく画面共有されてるだろう。とりあえず抵抗しなければ生活はできそう。
凛の勾玉は回収され、GPSなども回収されて連絡手段はなし。下手にインターネットで連絡しても妨害されて使えなくなる。ここはみんなを信じて指示には従おう。ヒントは気付かず残してるから。




