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地球の再生屋~地球のごみ問題解決します~  作者: アマテン


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久々の学校生活

 「良太、久しぶり」

「久しぶり、明」


今日は久々の登校。いつも通り明待ち合わせをして学校に向かう。すでに明含め友達には何があったかは伝えてある。


「昨日のダンジョン探索はどうだった?」

「みんなと協力してゴブリンキング倒したんだ。すっごい達成感だったよ」


明は生田さん達とパーティーを組んで放課後ダンジョン巡りをしている。明はAランクの“賢者”、ほかのメンバーもB,C,Cランクと高ランクだが、いきなり同ランク帯のダンジョンにはいかず、低ランクからゆっくり確実に進めており、昨日初めて同ランクのダンジョンに向かうって話を聞いていた。


ダンジョンの話を聞きながら教室に入るとみんなの視線が一市に集まり


「真白、久しぶり。調査どうだった?」


たくさんのクラスメイトに囲まれる。いきなり研究棟に連れていかれて1週間以上学校に来なかったら気になるよね。皆には公表できる範囲内の話を伝える。そんな中


「けっ、どうせ珍しいだけでくだらないスキルなんだろ?チヤホヤされやがって」


田中が話に入ってくる。後ろには取り巻きの安藤と江口がいる。はあ、こいつらは変わらないな。


「くだらないかはわからないけど、俺はこのスキル好きだよ」

「真白見せてあげれば?」


 明が紙くずを渡してくるので、みんなの目の前で消す。


「これが俺のスキル⦅リサイクラー⦆。紙やプレスチックとかみんなが捨てた物を消すスキル」


クラスメイトの反応は関心3がっかり7ってところか。


「ぷっ、あはははは。どんなにすごいスキルかと思えばただのゴミ掃除スキルじゃねえか。そんなのダンジョンじゃ何の役にも立たねえよ」


ひときしり笑った田中達は離れていく。それから普段通り授業を受けた後、放課後


「真白、この後大丈夫か?」

「大丈夫ですよ」


担任の佐藤先生に呼ばれる。佐藤先生の後についていって案内されるのは職員室。中には教頭・校長先生が待っていて


「君が真白良太君だね。今日は頼むよ」


今からするのは学校をめぐって『リサイクラー』を使うこと。処理容量にも全然余裕があるし、スキルの経験値も入る・学校側の印象もよくなるから頼んでみた。すると学校の先生たちも興味があるみたいで、今日は佐藤先生・教頭・校長先生がついてくることに。さすが一人で動くと、あとで問題がありそうだからね。


まずは職員室から。


「佐藤先生、まずはこのごみ箱からですね?」

「ああ、頼む」


ゴミ箱に手を向けて範囲を意識・念じる。すると対象の素材が消えてなくなる。


「「おおお」」


その様子を見ていた先生たちが感嘆の声を上げる。やっぱり先生たちはこのスキルの便利さに気づいてるみたい。


「本当に要らないもの以外は消さないんだね」


校長先生がゴミ箱の中をのぞきながら驚いている。本来ならゴミプレスチック・ゴミプレスチックも対象なのだが、スキルが必要と判断したので消えていない。


「はい。でもまだジュースとかの液体やホッチキスなどの金属は対象外なので完璧には消せませんが」

「いやいや十分すごいスキルだよ。紙やプラスチックはかさばるからね」


それから職員室のごみ箱の中身を消していたんだけど


「あれ?」


 紙が1枚ゴミ箱に残った。佐藤先生に取ってもらうと


「真白、大手柄だ。これ無くなっていたらめんどくさいことになっていた」


どうやら他の先生の重要な書類みたい。それから1時間かけて学校中の主要なゴミ捨て場をめぐりスキルを使っていく。最後にジュースを一本もらって終了。今度からは週に二回決まった曜日に処理すればOK。


帰り道、商店街を歩いていると


「良太、前はありがとな。これ持ってきな」


いろいろお土産をもらった。実はこの商店街昔から遊んでいたので、スキル検証が終わった後、知り合いのおっちゃん・おばちゃんにスキルの説明をしてスキルを使わせてもらった。こういう商店街はいろいろ紙(段ボール)・プラスチック・木材がゴミとして放置されてるんだよね。


自分のスキルの経験値稼ぎとともにみんなの役に立てるから頑張ってたんだけど、そうしたら無料でやらすのは悪いからってお土産をもらえるようになっちゃった。田中達はばかにしてたけどやっぱりこのスキルでよかった。


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