表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地球の再生屋~地球のごみ問題解決します~  作者: アマテン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/65

外国の『リサイクラー』依頼:アメリカ編①

「緊張してる、良ちゃん?」

「今は少し落ち着いてきたよ」

「ドントウォーリー、プレジデントはフレンドリーなナイスガイだよ」


今日はこの後初の外国での『リサイクラー』依頼、場所はアメリカ合衆国。まずはアメリカ大統領に会って顔合わせをするんだって。こっちのメンバーは俺・凛・エル・日葵姉いつものメンバーに、波頭さん(能力庁大臣)・安斎総理大臣・安斎美香(総理大臣秘書)・SP。


「じゃあ、エル君頼む」

「OK」


エルの『テレポート』で大きな部屋に移動する。


コンコン


「失礼します。いらっしゃいませ、日本政府の皆様。アメリカ政府の元にご案内します」


移動直後、ドアがノックされ女性が入ってくる。彼女の案内で一際豪勢な部屋に案内される。その部屋の扉をくぐると


「ハバキリ、よく来てくれた」

「お久しぶりです、ワイリー」


中では4人いて、中心の椅子に座っていた金髪の男性が立って安斎さんと握手する。凛と美香さん・波頭さんは別の人とあいさつを済ませる。安斎さんと話していた男性がこちらに振り向き


「君が『リサイクラー』だね。初めまして、アメリカ合衆国大統領ワイリー・グロス・シューベルトだ。よろしく」

「お会いできて光栄です、大統領。真白良太です」

 

 握手を求められたので応じる。テレビではよく見るけど実際に会うと独特な圧迫感がある。安斎さんに初めて会った時に感じた圧に似ている。これが国の代表者の圧なのか。握手した手の感覚も力強い。ちなみに全員の手首には特殊な腕輪が付けられており、この腕輪により世界各国の言葉が自動翻訳される。


「では早速処理してもらいたい地域に行こうか」

「凛、結界を」

「はい」


凛の結界が全員を覆う。今回は俺のスキルを見学したいというので全員で向かう。もちろん護衛役のSPもついている。次にエルのテレポートで移動したのは大きな観覧車やジェットコースターが見える遊園地。しかし光沢のある液体まみれだ。


「資料で渡せていただいたとおり、ここはスタンピードの被害にあった遊園地。人的被害はなかったんだけど、この時のスタンピードの魔物は様々な液体を取りこんだスライムがメイン。スタンピードが終わった後も薬品や毒液まみれのこの遊園地は処理に困って立ち入り禁止区域に指定されていました」

「良太、処理できそうか?」

「どういう流れで処理していきますか」

「そうだな。遊園地の外枠は残して内部を処理してほしい」

「わかりました」


凛に結界を張ってもらって遊園地のゲートをくぐり内部に入る。


「周囲に敵対物の反応はありません」


 両政府のSPには周囲の状況を確認できる察知系のスキル所持者がいて報告してくれる。これなら安心して処理できる。ゲートをくぐって最初に見えたのは巨大な噴水に何らかのキャラクターが並んでいる。周囲には何らかの薬液が多量に塗布されている。


安斎幅切視点


 俺達の前では良太が両手をかかげてスキルを発動する。


「!?これはすばらしい!まるでマジックだ」

「情報を聞いた時は段階に分けて処理してるのかと疑っていましたけどこんな一瞬でこんな広範囲を処理できるのですね」

「地面にはいくつかバッグやアクセサリーが残っているがアレは何なんだ?」

「あれは持ち主がいる物品ですね。あれも『リサイクラー』の効果の一つで強い思いがある所持品はリサイクラーの効果範囲外で残るんです。この所持品に関しては良太君が持ち主の名前が分かるのでアメリカの政府で返却をお願いしたいです」

「なんだって?そんな効果まであるのか」


「クライス大佐」


地面に落ちた所持品のに行っていたアメリカの軍人がワイリーの側で控えていた軍人:クライス大佐に話しかける。その手には銀色のアクセサリーがいくつかにぎられている。


「こ、これは」


それを確認したクライス大佐はその場で黙祷を始める。それに倣って軍服を着た人達も習う。黙祷が終わると


「大統領・お客様方、突然申し訳ありません」

「そのドッグタグは?」

「ここでスタンピードを食い止めていた仲間たちの者です。回収はできないとあきらめていたのですがこのように手元に戻ってきてくれました」

「そうか。ここで残っているということは大量にこれから見つかるかもしれないな。あとで埋葬してあげよう」

「そうですね。あとで彼にも礼を言わないと」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ