エルの日本観光:京都編①
翌日、今日はエルと一緒に日本を観光する。まずは京都だ。最寄駅から東京駅まで向かうのだが
「この路線図のどこまでが昨日チャージしたICカード使えるの?」
「全部だけど?」
「え?」
「え?」
どういうことか説明してもらうとどうやらアメリカは広く都市ごとにICカードの種類が変わるらしい。だから路線図を見て県ごとに変わるのでは?と思ったらしい。確かに日本とアメリカじゃ広さが全然違うもんね。IphonでJRの電車の路線図を見せ説明すると
「ワオ、日本は凄いわ。一つの会社が日本全体に路線を通してるのね。で1枚のカードで切符を買わずに移動できるなんてアメージング」
「新幹線は別だけどね」
「そうです、シンカンセン。それも楽しみです」
エルから聞いたんだけどアメリカに新幹線が無いんだって。日本に暮らしてたら新幹線は結構身近だからね。
「ここが京都駅、日本の刑事ドラマでよく見たわ」
「ああ、京都県警がメインのドラマだと冒頭や電車使う時に出てくるもんね」
「エル、京都駅を中心に刊行するからブックマークお願い」
「もうしてるわ。京都と言えばアニメの整地ダカラ」
これで片道だけの費用・移動時間で移動できる。まず向かうのは5重の塔。
「オオ、これが寺の壁。この肌触りは初めて」
入場料を払い境内に入るとエルのテンションはハイテンション。きょろきょろと辺りを見渡しリアクションを繰り返す。池を見ると
「これがお寺の池。石がきれいに並んでて植物もきれいに配置サレテマス。まさに芸術」
お地蔵さんを見ると
「これがお地蔵さん。ミニマムでプリティ。でも赤い笠はかぶってないのね?」
そして目的地である五重の塔の前に建つと
「・・・・」
上を見上げ茫然としている。5重の塔の存在感に圧倒されてるみたい。5重の塔は内部に入ることもできて、内部には
「これは仏像。ろうそくの明かりの雰囲気と合ってる」
1mぐらいの仏像が設置されていた。仏道の周りをくるっと周れるタイプで、仏像の周りには漢字が掘られた石や木の札などが置かれている。戒名とか普段使わない古い文字が使われているので意味は分からないけど。
次は稲荷神社。ここのメインは2つ。
「ワオ、これがお稲荷様。いろんな表情がアルネ」
まずはキツネの仏像。エルが気付いた通りきりっとした表情だけでなく、笑ってる、叫んでる、泣いているなどいろいろ楽しめる。これも稲荷神社の楽しみ方の一つ。
「アメージング。赤い鳥居がすっごく並んでる。奥が見えないわ」
2つ目が傾斜のある土地に並べられた多数の鳥居。大きく分けて中段まで・頂上までの2段階あり、頂上まで登る。その道中
「この位置?」
「もうちょっと下じゃない?」
エルが被写体、凛がカメラマンとして背景に赤い鳥居が連なるベストスポットを探す。凛の【結界】で足場のない場所に足場を作ったりして、いろいろ移動している。
「ここじゃない?」
「うん。ちょうどたくさんの鳥居がきれいに映ってるわ」




