GW二日目凛と会場巡り⑤遊園地:ジェットコースターと観覧車
「ふぅ、よし復活。次に生きましょ」
緋桜病院から出た後、イートインスペースに向かいいくつかデザートを食べて凛はすっかりいつも通りに。次に向かうのは
「もうちょっとよ、良太」
「ああ・・・・」
俺達が乗ってるのは日本最長・最大の落差のあるジェットコースター『アンビシャス』。コースターはゆっくりレールを登っていく・・・・
「あ・あ・あ・ああああああああ」
そして一気に下っていき加速していく。ウェーブや上下反転などを繰り返しどんどん加速する。
「きゃああああ、サイコー」
次のアトラクションは『スカイ・ローランド』。俺達は二人用の椅子に座り、ベルトなどできっちり固定する。この椅子は背後に細長いポールが伸びており上空の巨大な円盤に繋がっている。
「動き出すわよ」
「おお」
椅子がポールに引っ張られ足が地面を離れ浮遊する。地面に足がついていないだけどすっごい違和感。椅子は6mぐらいの高さまで上がり今度は円を描くようにいゆっくり移動する。
「この浮遊感いいわね」
「気色も悪くないな」
移動速度が上がると共にポールの角度が開いていき椅子が斜めに傾いていく。そのまま飛んでいきそうでこえぇ。
時刻は夕刻、太陽は沈み始め景色は夕焼けと夜の狭間。その光景を観覧車のゴンドラに乗りながら凛と見る。
「いっぱいアトラクションに乗れたわね」
「だな。でもこれでも半分ぐらい」
「ナイトアトラクションもあるから次は泊りで来たいわね」
「確かに」
良太と凛がGWを楽しんでいる中、安斎幅桐総理と波頭末次能力庁大臣が緊急で決まったアメリカ・ロシア・中国・フランスとのWeb会議に出席している。
「やあ、皆さん。お集まりいただきありがとうございます」
『ミスターアンザイ、情報を共有したいスキルがあるらしいんだが』
『一体誰なんですかね?』
「みなさんも情報を集めているでしょうが『リサイクラー』というスキルです」
波頭の口から『リサイクラー』の説明・効果範囲・現在の成果などが報告される。その報告が終わると
『この報告が本当ならぜひうちに派遣してほしいな』
「疑うのも無理はないでしょう?なので2か月後それぞれの国に2日間彼を派遣したいと思います。この申請を受理していただけるなら彼に処理してほしい地域について広さ・処理する物資の内容など精査して送ってください。またワイリー大統領」
『なんだい?』
『移動する時だけでいいので彼女『ポーター』をお借りしたいんです』
良太の知らないところで『リサイクラー』の情報が赤あに知られていく。




