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地球の再生屋~地球のごみ問題解決します~  作者: アマテン


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GW二日目凛と会場巡り③遊園地:緋桜病院①

「すっごく面白かったわ。ゾンビたちもリアリティがあったし」

「VRだから実際に銃を持ってるみたいだった。結構反動あったし、リロードもゾンビがいる前だと速く速くって焦っちゃたよ」

「確かに」


二人で『ガンマン・ザ・アポカリプス』の感想を言いながら次の場所に向かう。


「さあ、行くよ、良太」

「本当に、大丈夫か?凛」

「怖いけど、せっかく来たんだから挑戦しないと」


今度のアトラクションは『緋桜病院』、廃病院型のお化け屋敷。凛はこういうアトラクションは苦手みたいだけど、せっかくだから挑戦するんだって。病院内に入ってみると


『ここは数年前に急に倒産した緋桜病院。あなたは探偵で、依頼を受けて緋桜病院に来た。依頼の内容は院長室にあるメモ帳を取ってくること

注意:スキルは使用せずに挑戦してください』


目的は院長室にあるメモ帳。病院内は恐怖を演出するため、全体的に暗めで緑や赤の照明で照らされている。最初のフロアは受付カウンターでこの病院の地図が壁に掛けられている。どうやら院長室は2階の奥にあるようだ。


カタっ

ビクッ


「大丈夫?凛」

「だ、大丈夫よ。先に進みましょう」


病室が続く通路を進んでいると何かが崩れる音が聞こえてくる。そのたび凛は体をびくっと震わせ驚く。俺も驚いているけど凛ほどじゃない。


「あれ?閉まってる?」


2階へと続く階段を見つけたのだが南京錠で戸締りがなされている。壁には


『ジョセフへ

これであの子は閉じ込めたわ。カギは幽ちゃんの病室に隠したからもし上に行きたいなら取ってきて。私はあの子に会いに行かないと』


「あの子って誰?」

「わからないけどおそらくこの病院が突然倒産した原因かも?」

「でもこの1階に閉じ込めたのよね?だったらこの扉あけない方がいいんじゃない?」

「でも倒産してるってことは逃げ出してるんじゃない?それにこのままだと院長室にもいけない」

「うぅ、わかったよ」


 なそは深まるが、幽ちゃんっていう子がいる病室を探さないいといけない。何の情報もないからしらみつぶしに探さないと。


 一番近い病室に入ってみる。病室内には6つのベットが置かれ、壁のカーテンは破られ、花瓶なども割れている。


「何かが暴れてたのか」

「でもベットはさび付いてるだけでシーツなどはきれいに敷かれてるわよ」

「確かに不気味だ」


 ベッドには名前が書かれているので幽ちゃんのベッドがあるかを確認する。


「青葉、時雨、一条、林、」


ガタン


「キャアアアアア」


 ベッドの名前を確認していると当然本棚の本が一冊落ちる。その音に驚き凛は絶叫をあげながら俺の後ろに隠れる。今のは驚くよ。凛を連れ本棚を見に行くと


「チュウ」


ハムスターが出てきてどこかへ去っていく。


「ハムスターか?大丈夫、凛?棄権する?」

「大丈夫よ。でもちょっと捕まらせて」


 凛は僕の右腕を掴みながら言い放つ。どうやらまだ頑張るみたいだ。この病室にはいないので他の部屋を探しているが


「ひい」


 いろんなギミックが


「きゃああ」


 起こるたびに


「ひゃああ」


凛が反応し俺の腕に抱き着く。


「いやああ」


 普通ならドキドキのシチュエーションだけど、恐怖のため全力で縋り付き時折関節が決まりかけるのでなかなか右腕にダメージが蓄積する。でもさすがにこの状態の凛に離してとは言えない。


どうにか幽ちゃんの病室の鍵を見つけ、南京錠を開けて2階に向かう。

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