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新世紀最終戦争  作者: 007
第5章 開戦

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弾道ミサイル飽和攻撃

頭上から降り注いで来たのは、ヨーロッパ合衆国軍の保有する弾道ミサイルと巡航ミサイルであった。弾道ミサイルは大陸間弾道ミサイル・中距離弾道ミサイル・準中距離弾道ミサイル・短距離弾道ミサイルと、ヨーロッパ合衆国軍が保有する弾道ミサイルでは戦術弾道ミサイル以外全てを投入していたのである。

ロシア連邦軍・中華連邦軍・インド軍の頭上に降り注いだ弾道ミサイルは、当然ながら通常弾頭であった。ヨーロッパ合衆国は流石に亜細亜条約機構に対する核攻撃は、壮絶な報復攻撃を恐れて通常弾頭による攻撃を行った。

だが大陸間弾道ミサイルや中距離弾道ミサイル・準中距離弾道ミサイルを、このような戦術的な目的で使用するのは費用対効果が非常に悪い運用であった。

ヨーロッパ合衆国は大陸間弾道ミサイル・中距離弾道ミサイル・準中距離弾道ミサイルの弾頭をわざわざ、純粋水爆弾頭から通常弾頭に変更して大量に発射した。

大陸間弾道ミサイルの実戦投入は47年前の新世紀日米戦争でロシア連邦が、アメリカ合衆国に対して核攻撃を行った時以来の実戦投入であった。

ロシア連邦軍・中華連邦軍・インド軍は各軍自走レーザー砲を配備していたが、迎撃能力を上回る飽和攻撃となった。ある意味で人類史上初めての弾道ミサイルによる飽和攻撃は、壊滅的被害をもたらした。

ヨーロッパ合衆国は各種弾道ミサイルに2トン通常弾頭を搭載し、撃ち込んでいた。その威力は壮絶な規模になり、第1次反攻作戦を実行しようとしたロシア連邦軍・中華連邦軍・インド軍は部隊が半壊する大打撃を被ったのであった。




大日本帝国帝都東京首相官邸地下の危機管理センターで、叶総理はヨーロッパ合衆国による弾道ミサイル攻撃による説明を受けていた。かつてない規模の弾道ミサイル攻撃であった。

弾道ミサイルの発射は当然ながら早期警戒衛星が探知していた。特に大陸間弾道ミサイルの発射は探知すると共に、大日本帝国政府首脳陣に即座に伝えられた。偶然にも弾道ミサイルの発射のタイミングで、叶総理以下閣僚達は閣議中であった為に即座に避難が行われた。

その為に核シェルターも兼ねる首相官邸地下の危機管理センターに叶総理は避難したのである。宮内省にも弾道ミサイル発射は伝えられ、天皇陛下と皇后陛下、皇族方も避難が行われた。

大日本帝国軍も迎撃体制に入り、陸軍は帝都を始め主要都市部のレーザー砲と、自走レーザー砲による迎撃体制に入った。海軍連合艦隊も保有する全ての機動打撃群が迎撃体制に入った。連合艦隊としては出撃準備は整っており何時でも出撃可能であったが、中華連邦海軍やアメリカ西岸連邦海軍、インド海軍等各国海軍が出撃準備に時間がかかっている為に出撃は延期されていた。だが今回はその延期が功を奏する結果になった。空軍も45式ステルス戦闘攻撃機閃光を緊急発進させ、迎撃体制に入った。

全ての体制が整った所に、早期警戒衛星が弾道ミサイルのロシア連邦への着弾を捕捉したのであった。爆発規模から搭載されていたのは通常弾頭だと判断された。着弾を受けて全軍の迎撃体制は解除された。このヨーロッパ合衆国による弾道ミサイル発射は、国民に知らされず避難勧告も出されなかった。

それは弾道ミサイルの飛翔速度から避難が到底間に合わない為に、避難による二次被害を警戒しての為であった。それにヨーロッパ合衆国から大日本帝国へは大陸間弾道ミサイルか潜水艦発射弾道ミサイルしか届かない為に、大日本帝国軍の迎撃能力なら完全に迎撃出来ると判断してのものであった。

それでもなお政府首脳陣や皇族方が避難したのは、標的にされやすいという判断からであった。


ロシア連邦への弾道ミサイル着弾は、凄まじい規模の被害を与えていた。第1次反攻作戦を行おうとしていた陸軍部隊が半壊したのである。弾道ミサイル発射は当然ながら早期警戒衛星を保有する、ロシア連邦もヨーロッパ合衆国が発射した事を捕捉していた。だが米ソ冷戦時代と違い、ヨーロッパが敵になった事により着弾までの時間が短くなっていた。

しかも現状弾道ミサイルは極超音速ミサイルになっており、ミサイル自体の速度も米ソ冷戦時代とは比べ物にならない程に向上していた。それによりロシア連邦軍・中華連邦軍・インド軍の現場部隊は、迎撃体制に入る間もなく弾道ミサイルが降り注いでくる結果となってしまった。


弾道ミサイル攻撃の説明を受け、叶総理は早期の陸軍派遣を進める事を命令した。そして軍事支援を更に増大し、ロシア連邦に対しても戦線を敢えて後退させて持久戦に持ち込む事を決めた。国防大臣・財務大臣・外務大臣は叶総理の命令を受けて、即座に行動を開始した。議院内閣制ながら叶総理は全ての責任を取ると明言し、あらゆる手続きを簡略化又は省略する事にした。

戦時という事もあり、野党やマスコミ・世論は概ね叶総理の決断を支持していた。なにせ第三次世界大戦という事態である。もはや慣例に拘っている暇は無かった。


慌ただしくなった危機管理センターで、I3長官は叶総理に報告したい事項があるとして、発言を求めたのであった。

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