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新世紀最終戦争  作者: 007
第5章 開戦

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バルバロッサ再び

お待たせしました。遂に始まりました。

2048年10月1日午前3時15分。ヨーロッパ合衆国陸軍200個師団と人造人間師団200個がロシア連邦への侵攻、『ネオバルバロッサ作戦』が開始された。




『[ネオバルバロッサ作戦]かつて第二次世界大戦でナチスドイツが実行した[バルバロッサ作戦]の、ヨーロッパ合衆国版となるロシア連邦侵攻作戦であった。[バルバロッサ作戦]にはナチスドイツは総数550万人を投入したが、[ネオバルバロッサ作戦]にヨーロッパ合衆国はそれを大きく上回る400万人と400万体を投入した。[バルバロッサ作戦]と同じく[ネオバルバロッサ作戦]でも北方・中央・南方の3つの方面軍が創設され、ロシア連邦に対して襲い掛かった。ただ3つの方面軍は東欧からの侵攻では無く、北方方面軍はフィンランド州から、中央方面軍はポーランド州・モルドバ州・ルーマニア州から、南方方面軍はトルコ州からロシア連邦に侵攻していた。

空軍も保有機数3万5000機の内、2万機も投入し圧倒的な航空優勢を確保していた。

ロシア連邦も無防備であった訳では無い。ヨーロッパ合衆国成立による圧力により、ウクライナとベラルーシがかつてのソビエト連邦のようにロシア連邦を構成する国となっていた。その後ロシア連邦ウクライナとロシア連邦ベラルーシなった両地域のみならず、ヨーロッパ合衆国と国境線を接する地域に要塞線を築いていた。特にロシア連邦が気合いを入れて築いたのは飛び地のカリーニングラードであった。

周囲を完全にヨーロッパ合衆国に囲まれている地域である為に、何とか守り切ろうという目的で要塞線は築かれていた。だがカリーニングラードには陸軍基地だけしか設置されず、空軍基地はカリーニングラードから移動させられた。海軍もバルト海艦隊はカリーニングラードの基地からコトリン島のクロンシュタットの基地に集約させた。

だがそのロシア連邦の準備も虚しく、ヨーロッパ合衆国の用意した兵力は圧倒的であった。カリーニングラードはヨーロッパ合衆国の凄まじいまでの攻撃により廃墟と化した。バルト海に展開したヨーロッパ合衆国海軍機動部隊の攻撃は、カリーニングラードに凄惨な光景を生み出した。空軍のステルス戦略爆撃機アスガルドも用いた容赦の無い攻撃は、無尽蔵に繰り返されカリーニングラードの要塞線は瞬時に粉砕された。

要塞線と陸軍基地を破壊したヨーロッパ合衆国軍は、カリーニングラード全体に攻撃を行い民間人も関係無い殲滅戦を展開したのだ。その為にカリーニングラードは攻撃開始から僅か2時間で、人口約100万人の住人は地球上から消滅させられたのである。

飛び地のカリーニングラードは[侵攻]では無く[攻撃]であったが、ロシア連邦へは文字通り[侵攻]であった。人造人間師団を全面に押し出しての侵攻は、迎え撃つロシア連邦軍を圧倒的に上回っていた。しかもロシア連邦の誤算として10月に侵攻が行われるとは、全く思ってもいなかったのである。かつてはナポレオンの侵攻を、そしてナチスドイツの侵攻を跳ね返したのはロシア連邦の大地の偉大なる[冬将軍]の存在が大きかったのである。

大日本帝国の10月はまだ秋と言えるが、ロシア連邦の10月はもはや冬なのである。外出するのにコートを着た方が良いくらいの気候となっていた。だがヨーロッパ合衆国はロシア連邦を逆手に取り、10月にも関わらず侵攻したのである。冬季装備は万全であった。あらゆる事態を想定し準備されていたのである。

空軍の航空優勢を掛けた空戦が随所で行われたがロシア連邦空軍のMiG-52は、ヨーロッパ合衆国空軍のステルス戦闘攻撃機ミッドガルドとステルス戦闘攻撃機ニヴルヘイムに終始圧倒されていた。そもそもの投入数からして違ったのである。

ヨーロッパ合衆国空軍は保有する3万5000機の内、ロシア連邦侵攻に2万機を投入していた。ロシア連邦空軍は保有機数2万機であったがヨーロッパ方面には1万5000機の配備でしか無かった。残る5000機は本土防空を考慮してヨーロッパ方面以東に分散配備してあったのである。

その為に侵攻序盤の航空優勢獲得に於いてロシア連邦空軍は劣勢に立たされた。しかも奇襲的侵攻である為にロシア連邦ウクライナやロシア連邦ベラルーシの空軍基地は、スクランブル発進する間もなく地上撃破された。バルト海に展開しカリーニングラードを殲滅したヨーロッパ合衆国海軍機動部隊も超電磁砲による艦砲射撃と、巡航ミサイル攻撃、艦載機による空襲で支援を行っておりロシア連邦軍は恐ろしい速さで粉砕されていった。

ヨーロッパ合衆国陸軍は人造人間師団を前面にして、海軍と空軍の支援の下順調な侵攻を続けたのである。その支援は徹底しておりロシア連邦陸軍と空軍は次々と破壊撃墜され、ヨーロッパ合衆国陸軍は行軍訓練であるかの如く進撃した。

その為に侵攻開始から僅か5時間、朝8時の段階で北方・中央・南方の各方面軍は、国境線から300キロも侵攻したのだ。しかも被害はロシア連邦軍の方が圧倒的に桁違いに多く、ヨーロッパ合衆国軍の被害は極めて低くなっていた。ロシア連邦にとっては、長い防衛戦の始まりでもあった。』

広瀬直美著

『新世紀最終戦争』より一部抜粋

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