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新世紀最終戦争  作者: 007
第4章 荒れる世界

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中東アフリカ侵攻

2048年8月15日午前9時、ヨーロッパ合衆国による中東アフリカ諸国侵攻作戦が開始された。



『ヨーロッパ合衆国による中東アフリカ諸国侵攻作戦は、完全に奇襲攻撃となった。確かにトルコへの核攻撃を行ってトルコ併合を実行してからも、ヨーロッパ合衆国は軍の動員体制を解除するどころか、寧ろ更に強化していた。それはロシア連邦国境線と地中海沿岸に軍勢を集結させる事で如実に表れていたのである。ロシア連邦国境線に軍勢を集結させる事は亜細亜条約機構、特にロシア連邦の警戒レベルを引き上げる事になった。国境線に不気味に集結するヨーロッパ合衆国軍に対抗して、ロシア連邦も警戒レベルを引き上げ軍の動員体制を整えた。亜細亜条約機構加盟国もロシア連邦への侵攻は亜細亜条約第2条発動を意味する事から、警戒レベルを引き上げ軍の動員体制を進めていた。

だが問題なのは地中海沿岸に集結した軍勢であったのである。ヨーロッパ合衆国海軍機動部隊が全て集結し、陸軍も軍港・民間港に停泊している原子力強襲揚陸艦等の艦船に続々と乗り込んでいた。空軍も輸送機が地中海沿岸の空軍基地に集結しているのが確認され、その輸送機にも陸軍が乗り込んでいた。大日本帝国を筆頭に亜細亜条約機構加盟国はその真意を測りかねていた。何をしようとしているのかが、結論を出せなかったのだ。一部の人間はヨーロッパ合衆国による中東アフリカ諸国侵攻を提起したが、ヨーロッパ合衆国にとっては同じ陣営の国々であり内ゲバをするとは到底思えなかったのである。だが今となってはそれは正しい提起であったのである。

地中海に展開したヨーロッパ合衆国海軍機動部隊は、壮絶な攻撃を開始した。トルコ侵攻で実戦経験を積んだヨーロッパ合衆国海軍は、中東アフリカ諸国侵攻作戦でも真価を発揮する事になった。ヨーロッパ合衆国海軍の誇る20個の機動部隊は分散して各地に展開し、アルジェリア沖合に展開した5個機動部隊はアルジェリアのアルジェに対して、リビア沖合に展開した5個機動部隊はリビアのトリポリに対して、エジプト沖合に展開した5個機動部隊はエジプトのアレクサンドリアに対して、キプロス沖合に展開した2個機動部隊はキプロスのレメソスに対して、レバノン沖合に展開した3個機動部隊はレバノンのベイルートに対して、それぞれ壮絶な攻撃を開始したのである。

まさに中東アフリカ諸国に対する同時多発的侵攻であった。兵力の分散は戒めるべき愚行であるが、それは中東アフリカ諸国に関しては当てはまらなかった。ヨーロッパ合衆国の陣営に組みした事により中東アフリカ諸国は、ある種軍事的にヨーロッパ合衆国に依存する事になっていた。それは軍備体系に表れており兵器はヨーロッパ合衆国から輸入する程であった。その為に中東アフリカ諸国の軍備は全てヨーロッパ合衆国に筒抜けであったのだ。もちろんある程度の技術力と経済力を有する国々は、国産兵器を開発していたがそれは少数しかいなかった。

しかも中東アフリカ諸国は常備軍は比較的少なくなっており、予備役数が多かったのだ。それは軍事的にヨーロッパ合衆国に依存する事により、平時の軍事費を低く抑えて最悪の事態には予備役招集を行い軍備を整える手筈であったのだ。それはヨーロッパ合衆国との協議により決められており、新世紀冷戦が戦争状態になるのには時間がかかるという前提があったからこその取り決めだった。

それがまさかの味方である筈のヨーロッパ合衆国から突如として攻撃を受けたのだ。中東アフリカ諸国が準備不足であり予備役招集が全く行えておらず、だからこそヨーロッパ合衆国は兵力の分散を行い同時多発的侵攻を行ったのである。まずは中東アフリカ諸国が準備不足の間に、素早く支配地域を増やす事が最重要課題であったのだ。』

広瀬直美著

『新世紀最終戦争』より一部抜粋



ヨーロッパ合衆国海軍機動部隊による攻撃は壮絶であった。原子力戦艦オーディン級は48センチ超電磁砲による艦砲射撃を行いながら、VLSからグーングニル巡航ミサイルを次々と発射していた。原子力空母ゼウス級は艦上ステルス戦闘攻撃機ユグドラシルを電磁カタパルトから続々と発艦させていた。原子力巡洋艦カエサル級・原子力駆逐艦ミュンヘン級・原子力汎用フリゲート001級は、それぞれ25センチ超電磁砲と20センチ超電磁砲による艦砲射撃を行いながらVLSからグーングニル巡航ミサイルを発射していた。攻撃型原子力潜水艦アルプス級もVLSからグーングニル巡航ミサイルを発射しており、標的にされた各都市は軍事施設のみならずインフラ等も片っ端から木っ端微塵に破壊されていた。

侵攻の矢面に立たされたアルジェリア・リビア・エジプト・キプロス・レバノンは、頼みの綱のヨーロッパ合衆国軍による攻撃を受けた為に、自国の軍はまともな行動も出来ずに壊滅した。そのタイミングを見計らって空軍の輸送機が大挙飛来し空挺部隊を降下させ、機動部隊の原子力強襲揚陸艦と各種船舶は上陸作戦を開始したのであった。

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