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新世紀最終戦争  作者: 007
第4章 荒れる世界

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大混乱

『トルコ核攻撃される』この衝撃的ニュースは世界中を駆け巡った。



『ヨーロッパ合衆国は占領しているトルコの地域以外の、全都市に対して核攻撃を実行したのである。人口1億2000万人を誇ったトルコは占領地域の250万人を除き、ほぼ全てが死亡する大惨事となった。あまりにも核攻撃が広範囲に行われた為に、被害の全容は当初は掴めていなかった。使用核兵器は純粋水爆である為に残留放射能は少ないが、だからといって即座に調査するのは不可能であった。被害の全容は暫く経ってから判明したのである。各国の偵察衛星はトルコの被害状況を確認するべく動員されたが、その映像は想像を絶するものであった。クレーターと瓦礫の山しか確認出来なかったのだ。純粋水爆の破壊力は実験により理解されていたが、史上初の純粋水爆の実戦使用でその恐るべき破壊力が証明された形になった。凄まじい被害を与えられたトルコは事実上国家として崩壊した。社会インフラは全て文字通り消滅し、政府首脳陣も首都と共に消滅した。あらゆる物が、国家として構成すべき全てが強制的に地球上から消滅した。このあまりにも一方的圧倒的な虐殺に、世界中は言葉も無い状態であった。当然であろう。あまりにも常軌を逸する行為であったからだ。このトルコに対する核攻撃の前の核攻撃は、2002年に行われた大日本帝国とロシア連邦によるアメリカ合衆国東海岸都市部への核攻撃であった。だがその核攻撃はアメリカ合衆国による核攻撃への報復として行われた。具体的にはロシア連邦陸軍とインド陸軍に対するアメリカ合衆国の核攻撃、[アラモ式国防術]と呼ばれる自殺的攻撃への報復であった。新世紀日米戦争に於いて大日本帝国とアメリカ合衆国は核攻撃を互いに行ったが、それはある種冷静というか正気の範囲での核攻撃であった。アメリカ合衆国も初手の北海道釧路市への核攻撃から、ある種現実的核攻撃に終始していた。大日本帝国も核攻撃はアメリカ合衆国から受けた事への報復として行ったが、それも規模相応と言えるべきものであった。東海岸都市部への核攻撃は大規模であったが、それも結果としてアメリカ合衆国の無条件降伏に繋がるものであった。だが今回のヨーロッパ合衆国によるトルコへの核攻撃は、戦いの序盤に行われた恐るべき殺戮であった。しかもその核攻撃はある意味で念密に計画され、大日本帝国等の軍事支援が運び込まれるタイミングで行われた。あくまでもトルコのみを狙った核攻撃だとの意思表示であった。

このトルコに対する核攻撃を受けて、ヨーロッパ合衆国シャーロット大統領はトルコへの[特別軍事作戦]の完了を高々に宣言したのである。』

広瀬直美著

『新世紀最終戦争』より一部抜粋




大日本帝国帝都東京首相官邸では、叶総理が緊急閣議を招集していた。まさに緊急事態であった。トルコが地球上から消滅してしまったのである。首都アンカラを筆頭に全都市に核攻撃を受け、政府首脳陣も全員が死亡してしまった。歴史的大惨事であった。トルコへの核攻撃が行われたとの第1報を聞いた叶総理は、その恐るべき報告に耳を疑った。恐るべき報告に叶総理は慌てて首相官邸地下の危機管理センターに駆け付けた。

そこで軍担当士官から詳細な説明を受けた。更には空軍の偵察衛星が捉えた映像も映し出された。トルコはヨーロッパ合衆国の占領地を除き、完膚なきまでに破壊し尽くされていた。あまりにも恐ろしい光景が広がっていた。その映像を見た叶総理は即座に緊急閣議を招集する事にしたのである。

閣議ではヨーロッパ合衆国への対応が話し合われた。だが現実的な状況があるのも事実であった。確かにヨーロッパ合衆国のトルコに対する核攻撃は容認出来るものでは無いが、だからといってどうする訳にもいかなかった。当然であろう。トルコは亜細亜条約機構に加盟しておらず、ヨーロッパ合衆国とトルコだけの戦争状態であったのだ。

この状況でヨーロッパ合衆国がトルコに核攻撃をしたからといって、宣戦布告という訳にはいかなかった。そうなると第三次世界大戦になってしまう。現実的選択肢としては、静観するしか無かった。閣議ではそのような結論になりかけていた。

だがそこへヨーロッパ合衆国から更なる衝撃的ニュースが飛び込んで来た。シャーロット大統領がトルコをヨーロッパ合衆国に併合すると宣言したのである。この事態を受けてもはや状況は世界的な事になったとして、叶総理は亜細亜条約機構緊急総会を開催する事を決意した。

それに閣僚達も同意し、緊急総会を開催する事が決定された。更に叶総理はそこで最悪の場合は宣戦布告も動議すると宣言し、閣僚達も遂に腹を括り叶総理を全面的に支持する事にしたのであった。

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