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新世紀最終戦争  作者: 007
第2章 外交交渉

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日欧外相会談3

2時間の休憩を挟み、外相会談は再開された。再開した外相会談では論点の整理が行われた。それはカナダ大統領直々に行う事になり、更には世界で唯一の中立国という事もあり、カナダ大統領は客観的に論点整理を始めた。

まずは大日本帝国と亜細亜条約機構加盟国に於いて麻薬蔓延による関連した犯罪が急増した事、その対策に乗り出し麻薬密輸と密売の取り締まりを大規模に行った事、その結果ヨーロッパマフィアが麻薬犯罪に関与しているのが判明した事、更にはヨーロッパマフィアを逮捕するとヨーロッパ合衆国による指示だと自供した事、対戦車ミサイルランチャーも押収しヨーロッパ合衆国陸軍正式装備だと判明した事、ヨーロッパ合衆国はヨーロッパマフィアが罪を逃れる為にデタラメを言っている事、対戦車ミサイルランチャーにしても大量生産し配備している為に入手しようと思えば入手出来る為に捏造は容易である事、以上がカナダ大統領直々による論点整理であった。

カナダ大統領にその論点に相違ないか、尋ねられた両外務大臣は間違いないと答えた。それを確認したカナダ大統領は、妥協案を提示する事にした。大日本帝国は証拠を提示してヨーロッパ合衆国がヨーロッパマフィアを利用していたと主張し、ヨーロッパ合衆国はそれら証拠が捏造されたものでヨーロッパ合衆国は関与していないと主張している。それならば今回の問題の実行犯であるヨーロッパマフィアにその責任を取ってもらう事を、カナダ大統領は妥協案として提示した。ヨーロッパ合衆国は責任をもってヨーロッパマフィアの取り締まりを行い、大日本帝国は黒幕はどうであれ直接の実行犯を取り締まる事で決着をつける。

この妥協案を提示された両外務大臣は暫く自分達で協議したいと申し出た。そう言われたカナダ大統領は、それは当然として再び休憩しその間に協議する事を提案した。両外務大臣が受け入れた為に、外相会談は再び中断される事になった。


再びの休憩を挟み再開された外相会談で大日本帝国外務大臣は、カナダ大統領の妥協案を受け容れると表明した。大日本帝国としては証拠があるのだから徹底的にヨーロッパ合衆国を追求したいが、相手がのらりくらりとはぐらかす以上は本当の意味で妥協するのが良いと判断した結果であった。

大日本帝国が賛同してくれた事にカナダ大統領は謝意を表すると、ヨーロッパ合衆国はどうするの尋ねた。尋ねられたヨーロッパ合衆国外務大臣は、熟慮の結果妥協案は拒否すると応じた。その言葉に大日本帝国外務大臣とカナダ大統領は驚いた。これを拒否したら何が受け容れらるのだ、と。カナダ大統領の驚きは大きく、暫し言葉を失った。その代わりに大日本帝国外務大臣が口を開いた。これこそがヨーロッパ合衆国がヨーロッパマフィアを利用していた証拠である、としてヨーロッパ合衆国外務大臣を非難したのだ。もしヨーロッパマフィアが単独で行っていれば今回の事態を終息させる為にも、ヨーロッパマフィアを取り締まるのがヨーロッパ合衆国の役割である、そう言い切ったのである。

そう迫られたヨーロッパ合衆国外務大臣は、ヨーロッパマフィア取り締まりという大事業をただの外務大臣が決められる事では無い、と申し訳なさそうに応えた。カナダ大統領はそれを聞くとまだ希望はあると考え、それなら大日本帝国とヨーロッパ合衆国の首脳会談を開催する事を提案した。それなら両国首脳による決断で物事が解決出来る為に、今後の両国関係の為にも的確な決断が下せる筈だ、そうカナダ大統領は言い切った。

その提案をヨーロッパ合衆国外務大臣はそれならヨーロッパマフィアを取り締まるという大事業も判断が下せるとして、カナダ大統領の提案に賛同した。大日本帝国外務大臣も外相会談に続く史上初の首脳会談開催に賛同した。両外務大臣の賛成を受けてカナダ大統領は、日時は調整が必要であるとして両国の実務者協議を呼び掛けると共に、開催場所は今回と同じこのカナダ大統領官邸を提案した。大日本帝国とヨーロッパ合衆国の二大超大国の首脳会談を行うには、やはり世界で唯一の中立国たるカナダでの開催が好ましいとの判断であった。


その後大日本帝国とヨーロッパ合衆国外務大臣による史上初の外相会談は共同声明を採択し、協同記者会見が行われた。その協同記者会見に於いて両外務大臣は史上初となる、大日本帝国とヨーロッパ合衆国による首脳会談開催に合意したと発表した。その首脳会談により今回の事態を終息出来る絶好の機会になるとしていた。大日本帝国とヨーロッパ合衆国の両外務大臣による外相会談でも画期的な事だと思っていたマスコミは、予想外の首脳会談開催合意に驚いた。もし首脳会談が開催されれば新世紀冷戦始まって以来の、大事件になる筈である。

カナダ大統領は両国による史上初の外相会談の成果を強調し、そして史上初の首脳会談実現に向けて協力を惜しまない事を断言した。その実現に向けて両国の議会には理解ある対応を求めた。

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