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新世紀最終戦争  作者: 007
第1章 麻薬戦争

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ヨーロッパマフィア反攻

大日本帝国の強い意志により、自らが手駒にしていたヤクザを全滅させられたヨーロッパマフィアは、対策会議を開いていた。ヤクザの全滅のみならず、漁港まで制圧されてしまった。これによりヨーロッパ合衆国から直々に支援を受けてまで行っていた麻薬密輸が不可能になった。事態は深刻であった。もはや麻薬密売を行おうにも末端に至る売人組織も壊滅し、密輸ルートも閉ざされた。今更自分達で麻薬を売り払おうにも裏方に徹していたのが仇となってしまった。

ヨーロッパマフィアが開いた対策会議で案は2つ出た。1つはどうにかして麻薬密売を続ける事。だがそれは即座に却下された。どう密売を行うのか、それに尽きた。それならと提案されたのが、大日本帝国で抗争を起こすというものであった。その案に全員が騒然とした。だがある意味でそれしか手は無いという結論に達した。武器等も万が一に備えて、麻薬と同時に少しずつだが密輸していた。しかもヨーロッパ合衆国直々の支援がある為に、ヨーロッパ合衆国陸軍装備まで密輸されていた。弾薬や爆弾も多く、長期戦になっても戦うのは可能であった。最大の問題は人員であった。128人が大日本帝国にいるヨーロッパマフィアの人員だった。これだけでどれ程の事が出来るか全く不明確であった。だがもはや手段は限られていた。全員で派手に暴れる事が決定された。




2048年4月1日午前9時37分。大日本帝国帝都東京千代田区霞ヶ関にある警察庁本部(2022年に中央合同庁舎第2号館から警察庁本部を新設し移設)に突如としてミサイルが撃ち込まれた。同時刻に兵庫県神戸市にある神戸組総本部にもミサイルが撃ち込まれた。同時多発攻撃であった。情報は錯綜しパニック状態であった。当初は爆発だけしか確認出来ず、爆弾テロかと思われた。だが周辺にいた民間人がミサイルが近隣の建物から発射されたのも目撃していた。

第一報が入った首相官邸では叶総理が危機管理センターで緊急会議を招集した。第一報では爆発だけしか伝えられなかった為に、2001年と同じく爆弾テロだと疑われた。それについて叶総理が関係閣僚を集めて対策を協議している所に、目撃証言により近隣の建物からミサイルが発射された事が判明した。警察は即座に出動したものの、逃げ惑う民間人の避難誘導に掛かり切りとなり犯人の特定には至っていなかった。大日本帝国はパニックになった。新世紀日米戦争後に国土が騒乱に巻き込まれる事は無かった。平和であったのである。だが突如として平和はぶち壊された。しかも警察庁本部と神戸組総本部にミサイルが撃ち込まれるという大惨事であった。

被害報告も首相官邸に届けられた。それぞれ警察庁長官と組長以下の幹部陣は無事だが、警察官僚83名と神戸組構成員47名が死亡した。そして更に午前11時4分。海上保安庁が入居する中央合同庁舎第3号館と、警視庁本部にもミサイルが撃ち込まれた。この報告を受けて叶総理は即座に決断した。ヨーロッパマフィアによる最後の悪足掻きだとして、戒厳令発令を命令したのである。



『ヨーロッパマフィアによる同時多発攻撃は、大日本帝国のみならず亜細亜条約機構と世界を震撼させた。2001年の同時多発テロ以来の大規模な事件であった。警察庁本部・神戸組総本部・警視庁本部・海上保安庁が入居する庁舎、狙いすましたように麻薬密売を取り締まる組織が攻撃された。もはや確信犯であった。死亡者数は401名になり、負傷者数も2648名になった。1月31日に発生した神戸組総本部への自爆ドローンの突入時には死亡者は出なかったが、今回のミサイル攻撃は被害が甚大であった。

警察が目撃証言により特定したビルの屋上に駆け付けると、発射器が無造作に放置されていた。それを発見した警察は直ぐ様国防省に知らせた。連絡を受けた国防省は陸軍憲兵隊を直ちに派遣した。現場に駆け付けた陸軍憲兵隊は発射器が、ヨーロッパ合衆国陸軍の対戦車ミサイルランチャーだと特定した。ヨーロッパ合衆国陸軍の正式装備である対戦車ミサイルランチャーがあると言う事は、ヨーロッパマフィアの犯行と言う事であった。警察は防犯カメラの映像をAIによる画像認識技術と、量子コンピューターによる分類により犯人を特定した。そこへ叶総理による戒厳令発令命令が入ってきた。警察は逃走中の犯人の車輌を国防省に伝えた。その情報により国防大臣は陸軍の戦闘ティルトジェットと空軍の戦闘攻撃機を出撃させた。警察もパトカーを総動員させて追跡を行っていた。警察庁等を襲撃した犯人は帝都東京から千葉県にまで逃走していた。神戸組総本部を襲撃した犯人は何故か直ぐに投降し、素直に逮捕された。

だが千葉県にまで逃走した犯人は、逃げるというより誘導しているといえる逃走のしかたであった。怪しんだ警察は国防省に情報を伝えると共に、追跡するパトカーを下げさせた。陸軍の戦闘ティルトジェットが追跡すると、逃走する犯人は都市から離れた郊外の山中に向かっているのが分かった。情報を伝えられた国防省はヨーロッパマフィアが決戦を行おうとしていると判断した。そして相手がその気なら徹底的に粉砕する事を国防省は決定したのであった。』

広瀬直美著

『新世紀最終戦争〜麻薬戦争〜』より一部抜粋

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