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新世紀最終戦争  作者: 007
第1章 麻薬戦争

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哨戒活動

叶総理による命令を受けて国防大臣は軍令部総長に連合艦隊出撃を命令した。それを受けて軍令部総長は連合艦隊司令長官に対して、機動打撃群の出撃を命令したのである。



『大日本帝国海軍連合艦隊は今や名実共に世界最強の称号を有する存在になっていた。新世紀日米戦争でアメリカ合衆国海軍を完膚なきまでに叩き潰し、一躍世界最強の称号を有する事になった。ヨーロッパ合衆国の大軍拡で世界最大の座は譲ったが、実戦経験により世界最強の座は譲らずに今日まで発展してきた。連合艦隊空母機動部隊はアメリカ合衆国海軍空母戦闘群を圧倒し、アメリカ合衆国本土に対して徹底的な空爆を行った。新世紀日米戦争は最終的には陸軍によるアメリカ合衆国本土侵攻により決着したが、やはりなんと言っても連合艦隊空母機動部隊が制海権を絶対的なものにしたのが最大の勝因であった。その為に新世紀日米戦争終結後は特に国防力整備計画で、海軍の整備が重点的に行われた。ヨーロッパ連合との新冷戦により全体的に国防予算が増額され、陸軍空軍海兵隊の予算も増大したがやはり海軍の増大は飛び抜けていた。ヨーロッパ合衆国は大日本帝国に対抗する為になりふり構わず大軍拡を行い、海軍は機動部隊を20個保有する世界最大の海軍となっていた。

だが大日本帝国も2042年からの第9次国防力整備計画完遂後には、大日本帝国海軍連合艦隊は15個機動打撃群を保有する世界最強の海軍になっていたのである。大日本帝国海軍連合艦隊機動打撃群はイージス原子力戦艦大和級1隻、イージス原子力空母赤城級1隻、イージス原子力巡洋艦妙高級2隻、イージス原子力駆逐艦秋月級4隻、イージス原子力フリゲート占守級4隻、攻撃型原子力潜水艦海神級1隻、原子力強襲揚陸艦東京級1隻、原子力ドック型揚陸艦青森級1隻、原子力高速戦闘支援艦1隻から編成されている。全艦がレーザー核融合炉を搭載する原子力艦である為に、無給油での迅速な世界展開が可能になっている。この編成の機動打撃群が15個も存在するのである。勿論ローテーションにより、2個機動打撃群はドック入りしての整備、2個機動打撃群は整備明けの訓練により、常時作戦展開中なのは11個機動打撃群となる。だがそれでも尋常では無い展開能力であった。建造費だけで2兆円以上もするイージス原子力戦艦大和級とイージス原子力空母赤城級を15隻ずつ、合計30隻も保有しているのである。それを護衛するイージス原子力巡洋艦妙高級が30隻で、イージス原子力駆逐艦秋月級とイージス原子力フリゲート占守級が60隻ずつ合計120隻保有しているのだ。それに攻撃型原子力潜水艦海神に、原子力強襲揚陸艦東京・原子力ドック型揚陸艦青森・原子力高速戦闘支援艦と、レーザー核融合炉を搭載した結果高額になった艦艇を大量に建造したのである。建造費が1番安いイージス原子力フリゲート占守級でさえ、1隻辺り2000億円以上は必要になっている。第9次国防力整備計画は財務省が卒倒しかける程の超大規模軍拡となったのであった。だが凄まじい金額を投じただけはあり、機動打撃群全艦がレーザー核融合炉を搭載する原子力艦である為に巡航速度がそのまま最大速度になる事になった。全艦が常に35ノットの高速で航行する事が可能になり、攻撃型原子力潜水艦海神級に至っては最大速力150ノットで機動打撃群の前方哨戒が可能になった。それに高速戦闘支援艦も贅沢にレーザー核融合炉を搭載する為に艦隊速度が低下する事が無くなり、機動打撃群全艦が原子力艦の為に高速戦闘支援艦は軍艦用燃料を搭載する必要が無くなった。それにより弾薬や冷蔵食料・空母艦載機用燃料の搭載量が増え、作戦期間・打撃力が大幅に向上された。』

広瀬直美著

『連合艦隊史』より一部抜粋


現状作戦展開中の機動打撃群は11個存在していた。その内で1個だけ信濃機動打撃群が世界一周展開を実施中で大西洋を航行していたが、それ以外の10個機動打撃群は太平洋・日本海・インド洋・アラビア海に作戦展開中であった。これにより信濃機動打撃群以外の10個機動打撃群は、一斉に対潜哨戒活動を開始した。国防大臣が閣議に於いて海中から麻薬密輸が行われている可能性を指摘した為に、今回の連合艦隊による大規模な哨戒活動が行われる事になった。国防大臣は南米の麻薬カルテルが密輸に潜水艦を使っている事を知っており、それをヨーロッパマフィアが真似して潜水艦による密輸の可能性を指摘したのだ。南米の麻薬カルテルは当初は海面上から海中に潜るだけの潜水艇を使用していたが、その後は海中深く潜れる潜水艦を保有し密輸を行うまでになった。ヨーロッパマフィアが真似をしたのか、麻薬カルテルから潜水艦そのものが流出したのかは分からないが、1番可能性の高い密輸ルートなのは確かであった。

その為に海上保安庁も合流し更には空軍も対潜哨戒機を離陸させ、大規模な哨戒活動が開始された。だが幾ら大日本帝国海軍連合艦隊といえどもあまりにも捜索範囲が広すぎた。それに大日本帝国沿岸部を哨戒しても潜水艦は全く感知出来なかった。水上はタンカー・コンテナ船・フェリー・各種輸送船が航行していたが、それらは港で税関や海上保安庁による徹底的な検査が行われている為に可能性は低かった。だがそれでも西太平洋を中心とした哨戒活動は何も捕捉出来ずにいた。西太平洋・日本海に広がる大日本帝国海軍の誇る『潜水艦探知網』にも一切不審な潜水艦の探知は無かった。全て連合艦隊か亜細亜条約機構加盟国の潜水艦しか探知されなかった。この為に機動打撃群による哨戒活動は全て空振りに終わっているが、ある種の対潜訓練と割り切り粛々と続けられた。報告が上がってきた国防大臣はそれを叶総理に報告しに行き作戦の中止を進言したが、叶総理は即座に作戦の続行を指示した。海中からの密輸しか考えられない、というのが叶総理の言葉であった。そしてそう言われた国防大臣も気を取り直して、連合艦隊に対して哨戒活動の継続を命令したのであった。



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