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新世紀最終戦争  作者: 007
第9章 再燃
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戦闘準備

ロシア戦線は再び壮絶な戦いの火ぶたが切って落とされようとしていた。大日本帝国陸軍以下亜細亜条約機構軍は、大日本帝国陸軍の180個師団、中華連邦陸軍・インド陸軍は各200個師団、アメリカ西岸連邦陸軍の100個師団、そしてロシア連邦陸軍100個師団、780個師団という空前絶後の大規模な陸軍が展開し続けていた。その補給兵站線は長大編成によるシベリア鉄道が主力として用いられ、戦線後方の空軍基地や空港に輸送機での空輸が鉄道輸送の補助として行われていた。イラン戦線とは違い内陸での輸送が中心になる為に船舶が使えない為に、鉄道輸送が非常に大きな比率を占めていた。

1つの鉄道に補給兵站線を頼る事は危険だと思われるが、それを見越して亜細亜条約機構が成立して以後にロシア連邦は大日本帝国と共同でシベリア鉄道の改良を行った。枕木の間隔を狭めると共に敷石を埋設し、鉄道走行重量を増加させる事にした。更にはシベリア鉄道の複々線化工事を実施。そして極めつけは第2シベリア鉄道も同様の改良を行い輸送量を増大させる事に成功した。しかもそれに加えて更に2本の新設を決定し、第3・第4シベリア鉄道が敷設された。

第3・第4シベリア鉄道は貨物列車専用路線になっており、戦時に於ける補給兵站線や軍用輸送の役目を重視しての建設であった。そしてロシア戦線に展開する各国陸軍部隊にはそれぞれの本国での選抜徴兵制による予備兵力確保により、本土防衛に残置していた陸軍部隊をそれぞれ増援として派遣する事にしたのである。大日本帝国陸軍は現役師団200個の内本土防衛に20個師団を残置し、180個師団をロシア戦線に派遣。予備役師団200個はイラン戦線への派遣がロシア連邦・中華連邦・アメリカ西岸連邦・インド以外の国々が行っている事もあり兵力不足にならないようにその全てをイラン戦線に送り込んだ。

そして選抜徴兵制により志願者も含めて1000万人を動員する事に成功し、500個師団を新設する事が可能になり本土防衛に残置していた現役師団20個をロシア戦線に増派した。大日本帝国陸軍は新たに動員した500個師団は250個師団ずつに、機械化歩兵師団と機甲師団に編成。一応の戦力化は成し遂げたが、引き続き訓練を行い練度を引き上げる事にしていた。国防省は新規500個師団を練度習熟度に応じて、甲乙丙丁こうおつへいていに分類し予備兵力として即座に投入可能と分類される『甲』から順番に戦線に投入する事とした。国防省としては新規500個師団全てを『甲』にまで練度習熟度を引き上げたいとしていたが、『甲』に分類出来たのは機械化歩兵師団60個と機甲師団40個の合計100個師団であった。

その為に予備兵力は100個師団とみるのが正当であったが、半年前の予備兵力無しに比べるとその差は大きかった。中華連邦陸軍とインド陸軍は本土防衛師団から各50個師団を、アメリカ西岸連邦陸軍も30個師団を、ロシア連邦陸軍は選抜徴兵制による新規師団を練度習熟度の高い50個師団を、それぞれロシア連邦に派遣。これによりロシア戦線には大日本帝国陸軍200個師団、中華連邦陸軍・インド陸軍各250個師団、アメリカ西岸連邦陸軍130個師団、ロシア連邦陸軍150個師団、980個師団1960万人というとんでもない陸軍が展開する事になったのである。

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