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新世紀最終戦争  作者: 007
第8章 思惑
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衝撃

レジスタンス蜂起はヨーロッパ合衆国のみならず、世界にも衝撃を与えた。だがその衝撃は予想外の事態に対する驚きでは無く、遂に始まった事に対する驚きであった。大日本帝国軍特殊部隊の不正規戦能力の高さは世界の知る所であり、その牙が遂にヨーロッパ合衆国に剥けられた瞬間であったのである。アメリカ合衆国が崩壊して以後規模ではヨーロッパ合衆国軍特殊部隊に劣るが、装備や練度・能力では世界最強を誇るのが大日本帝国軍特殊部隊となる。大日本帝国は発表していなかったが、レジスタンス蜂起にはその大日本帝国軍特殊部隊が関与しているのは世界は容易に予想出来る事だと思っていた。そうでないと説明が出来ない程に、中東アフリカ地域でのレジスタンス蜂起は組織立ち、用意周到であった。

本来ならこのように大日本帝国軍特殊部隊が関与していると容易に判断出来るのは、不正規戦の秘匿性としては著しい支障をきたす恐れがあるが、大日本帝国軍特殊部隊の能力の高さ故に関与していると相手に思わせる事が逆に重要なのであった。その甲斐もあり中東アフリカ地域のヨーロッパ合衆国軍基地に対して効果的な破壊を与えていたのである。基地施設は司令部区間を効果的に破壊され、弾薬庫も徹底的に破壊されていた。あまりの徹底さにレジスタンスだけの蜂起なのか、疑問を呈する者達もいたがそれは正しい指摘であったのである。

実はレジスタンス蜂起の攻撃であるがレジスタンス組織のみならず、大日本帝国軍特殊部隊も攻撃に参加していたのだ。これはレジスタンス組織が未だに規模的に大きくなく、人員という点に於いて欠点を抱えていたからである。その為に大日本帝国軍特殊部隊が支援という名目で、蜂起の攻撃に参加したのであった。だがそこまでして行ったレジスタンス蜂起による攻撃は、効果的な宣伝という副産物を齎した。レジスタンス蜂起の攻撃は大日本帝国軍特殊部隊が指導した事もあり、ヨーロッパ合衆国軍基地のみが狙われ民間人を巻き込むようなインフラを対象とした攻撃は行われなかった。

その為に個レジスタンス蜂起後に各地のレジスタンス組織には志願者が殺到し、組織規模を拡大させる原動力になったのである。

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