解説 各種用語・設定集5
『大日本帝国空軍』
大日本帝国空軍は現役30万人、予備役5万人の大規模な空軍として組織される。海軍連合艦隊や陸軍総軍に値する、航空総隊を最高位に編成。航空総隊総司令官の下に、各航空方面隊を配置している。千島・北海道・東北を担当する北部航空方面隊、関東・中部・近畿を担当する中部航空方面隊、中国四国・九州を担当する西部航空方面隊、沖縄・南西諸島を担当する南西航空方面隊、大宮府・南洋府を担当する南部航空方面隊、大洋府を担当する南東航空方面隊、大鳥県・ハワイ府を担当する東部航空方面隊が存在する。
保有機数2万機を誇る大規模な空軍であった。輸送機が3000機、早期警戒管制機や空中給油機等の各種支援機が2000機で、47式ステルス戦略爆撃機飛鳥が3000機、45式ステルス戦闘攻撃機閃光を1万2000機、それぞれ保有していた。47式ステルス戦略爆撃機飛鳥は47式ステルス掃射機飛鳥改として、機体が共通化されている利点があり作戦の用途に応じて柔軟に運用可能であった。
空軍の保有機数による規模でいえばヨーロッパ合衆国が世界最大であるが、大日本帝国空軍は担当する空域がヨーロッパ合衆国よりも狭い為に、その領土規模での密度でいえば、大日本帝国空軍は世界最大の展開数になるのである。これ程の規模になったのは大東亜戦争に於ける、B-29の本土空襲からの教訓となっていた。あの時の悪夢を繰り返さない為にも、大日本帝国空軍は凄まじい密度で航空機を保有していた。しかしだからといって大日本帝国空軍が防空のみに特化した戦術空軍かといえば、そういうわけでもない。多数の空中給油機と輸送機を保有し戦略爆撃機も保有しており、容易に戦略空軍へと変貌して海外展開も可能である。その能力はベトナム戦争や湾岸戦争、新世紀日米戦争で遺憾なく発揮され、世界各国にその能力の高さをまざまざと見せ付けた。特に新世紀日米戦争は冷戦が終結して以後に勃発した超大国同士の戦争であり、大日本帝国空軍の規模・練度・輸送機を総動員しての空輸はアメリカ合衆国侵攻で、その真髄をまざまざと見せ付けた。
しかも保有する航空機の性能はヨーロッパ合衆国空軍の保有する物より上回る物があった。それは機体を設計する各航空機メーカーや、エンジンの製造を一手に引き受けるIHIの能力が高い事の証明でもあったのである。
『大日本帝国海兵隊』
海兵両用作戦部隊を作戦運用の中核とする、大日本帝国の上陸専門部隊、謂わば殴り込み部隊である。海兵両用作戦部隊は50個部隊編成されており、15個部隊は海軍連合艦隊機動打撃群の原子力強襲揚陸艦東京級と原子力ドック型揚陸艦青森級に搭載されて運用される。それ以外の35個部隊は交代要員兼戦時に於ける上陸以後の内陸侵攻部隊として運用される。全体としては50個部隊は固定された部隊運用はされず、ローテーションにより原子力強襲揚陸艦東京級と原子力ドック型揚陸艦青森級、内陸侵攻部隊を順番に巡る。
1個海兵両用作戦部隊は陸軍に於ける連隊に相当するが、陸軍の連隊に比べて装甲車輛と航空機の数が多くなっている。航空機はティルトジェットのみを原子力強襲揚陸艦東京級と原子力ドック型揚陸艦青森級は搭載しており、戦闘の航空支援は同じ機動打撃群のイージス原子力空母赤城級の艦載機で行う事になっている。