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新世紀最終戦争  作者: 007
第7章 試行錯誤
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解説 各種用語・設定集3

『対ヨーロッパ合衆国大同盟』

2048年9月1日に開催された亜細亜条約機構緊急総会で成立した、世界規模での一大軍事同盟。

ヨーロッパ合衆国が投入した人造人間についての情報が提示され、推測値ながら性能分析を行った結果も提示し、この事態は深刻な安全保障上の危機的状況であった。何故なら人的資源を考慮しない恐るべき人海戦術が可能になり、ヨーロッパ合衆国は加速度的に侵攻のペースを早める事が想定されたからだ。そこで亜細亜条約機構と中南米諸国・カナダ・アメリカ合衆国・アフリカ諸国が一致団結して、『対ヨーロッパ合衆国大同盟』を今すぐにでも締結するべきだと判断された。

もはやヨーロッパ合衆国は世界の敵であり、このまま座して死を待つ訳にはいかない。ヨーロッパ合衆国以外の世界が協力して立ち向かうべきだと、叶総理は声高に宣言したのである。

その叶総理の『対ヨーロッパ合衆国大同盟』に各国はもはやそれしか無いと判断した。既に自国の議会は『対ヨーロッパ合衆国大同盟』を承認しており、人造人間という手段をヨーロッパ合衆国が手にした現状では一致団結して対処するしか無かった。そして2048年9月1日。亜細亜条約機構・中南米諸国・カナダ・アメリカ合衆国・アフリカ諸国の国々は『対ヨーロッパ合衆国大同盟』を締結。ヨーロッパ合衆国以外の世界が一致団結した瞬間であった。




『ネオバルバロッサ作戦』

かつて第二次世界大戦でナチスドイツが実行したバルバロッサ作戦の、ヨーロッパ合衆国版となるロシア連邦侵攻作戦であった。バルバロッサ作戦にはナチスドイツは総数550万人を投入したが、ネオバルバロッサ作戦にヨーロッパ合衆国はそれを大きく上回る400万人と400万体を投入した。バルバロッサ作戦と同じくネオバルバロッサ作戦でも北方・中央・南方の3つの方面軍が創設され、ロシア連邦に対して襲い掛かった。ただ3つの方面軍は東欧からの侵攻では無く、北方方面軍はフィンランド州から、中央方面軍はポーランド州・モルドバ州・ルーマニア州から、南方方面軍はトルコ州からロシア連邦に侵攻していた。空軍も保有機数3万5000機の内、2万機も投入し圧倒的な航空優勢を確保していた。




『選抜徴兵制』

大日本帝国で100年以上振りに復活した制度である。1945年(昭和20年)に徴兵制度が廃止される以前の兵役義務対象者の年齢は、大日本帝国の17歳から40歳までの男性臣民であった。1873年の徴兵令、1927年の兵役法では兵役義務者として20歳以後を徴兵検査対象及び日本軍徴兵対象者とした。それが1943年からの徴兵検査・徴兵の年齢が19歳に低くなり、最終的には上記の17歳からになったのである。

そして今回の選抜徴兵制では18歳〜26歳の男女全員を対象とする事にした。18歳〜26歳の大日本帝国の人口統計は約2800万人となり、大日本帝国の総人口である約2億人の内で約14%であった。その中で最低でも400万人、欲を言えば800万人が必要であり、そう考えると大日本帝国人口の4%の徴兵で済むのである。選択徴兵制である為に18歳〜26歳の男女全員を対象とし健康状態や家庭状況、年齢、職業などによって等級に分類するのである。そしてその順序に従って上位の等級から必要な人員を確保し1年間の軍事訓練後、4年間の予備役に服務する制度とする事にした。軍事訓練の期間は習得状況に応じて前後する事にしたのである。

軍の服務期間は暫定的であり戦争が早く終われば、当然ながら満了を待たずに終了する事になった。100年以上振りの徴兵制である為に、非常に配慮の細かい内容にする事は決定された。特に選抜徴兵制であり軍事訓練を受け服務した兵士は戦争終了後に退役するが、その期間に関わらず老後の軍人年金を与える事にした。更に再就職にも優位になるように企業に配慮する事も決めたのである。

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