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毎日を生き急ぐ貴方へ。

作者: 宇久血

この世界はとんでもなく生きずらい。


多様性だのバリアフリーだの…

弱者を私達と同じ土台に乗せたがるが私の様な健常者も

一般的に考えたら弱者である。

普通に生きる事の幸せも知っているつもりではあるが。

それはあくまでつもり。完全に知れている訳では無いし

幸せの形とか金だとか全てか私にとっては馬鹿馬鹿しい。

積み上げて来たこの人生もただの張りぼてに過ぎない。

働いたり、学校へ行ったり。挨拶したり。

当たり前を当たり前にできる様に育てて貰ったから出来ているだけで実際私1人だったら何も出来ない云わば問題児になっていたであろう。

個性を求められる世界では没個性の人間も弱者では無いのか?

"普通"に生きる事の何が素晴らしいのか。

社会の歯車のちっぽけな部品のひとつに過ぎないし代用の利く私には全くもって分からない。

自分の思想が酷く偏っている事などもっぱら理解している。

だがこんな思想を持たないと生きていけないのだ。

生きたくて生きてるのではなく生かされてる。

1番しっくりくる表現である。

普通の中にも格差があるなんて笑えてくる。

皆が平等ならいじめなど起きないし

普通の人間にも役職が着くとそれこそ普通ではなくなってしまう。"普通"からの脱却は容易いように見えて実に難儀である。

例えばだが夢の実現など一般人には程遠い。

普通の人間がする努力量では無いからだ。

諦めずに全て成し遂げる人間は普通では無い。

凄い人間の部類に入る。

天才だとか逸材だとか全てが普通では無いのだから。


今日、私は人を辞める。

そんな文豪の様な言い回しをしているだけであり実際は全てに呆れて死のうとするだけなのだ。何も知らない癖に全てを知った気になっているだけなのだろう。

だが私はその少しにすら期待出来なかった。

有り触れたこの薄っぺらい0.1ミリの幸せに身を委ねられなかった。

この話を呼んでいる貴方は今世界に失望していますか?

生きる事の大切さ。全てを知ろうとする意欲。

これらを放棄してしまう事の勿体なさ。

この勿体ない精神すら忘れている貴方へ。

世界は広い。今は自分の望んだものじゃなくても、世界には貴方の望んだ物がある。

大事にしてくれる人はいるしその大事にされる形も人それぞれである。全てが普通であるなんてそんなことは不可能だ。

人は誰しも自分にしか無いものを持っているしそれが自慢できる物じゃなくてもそれは自分にしかない取り柄だ。

そんな自分にしか出来ない事があるならその為に今はまだ生きる努力をしてみる事も自分への一歩になる。

マイナスは貯めるから大きくなるが吐き出していけば確実に小さくなっていく。

その吐き出す方法が周りにとって問題視されようと自身を救うのは自分だ。周りはその手伝いをしてくれる。

決して独りじゃないことに気づけず私は足を踏み出した。


感じる風が心地良い。この風も今では感じられない。

いざ空の世界へ行くと心残りが蟻のようにジワジワと湧いてくる。

そんな心残りですら今じゃ解決できない永遠の悩みだ。


死は決して解放じゃない。今ある問題と向き合ってその問題を解決した時初めて解放される。

私はダメだったけど貴方ならできる。


ありがとう世界。


如何だったでしょうか!

初めて1話完結の短編を書きましたが終わりを想像して書くことの難しさを知る事が出来ました。

私もまだ実力不足なのだと実感します。

暖かくなってきてまた春が来るのだと思うとワクワクして来ますね。灰が消える迄も是非読んで下さると嬉しいです。

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