エロゲ転生、ワイ氏イキリ倒したるで。
閑話的なサムスン。
全員で学食を後にして、クラスへ戻る帰りのこと。それぞれ小グループで大移動していた。
主に男子、女子、俺とかえで、そして女児二人組という並び順。ちなみに学食は定食から購買までそろっているため、金さえあればなんでも食べることができる。今日の日替わり定食は焼き鮭定食だった。購買については『なんでも』購入可能だ。文字通りの意味で…。なんで普通の学食に併設された購買施設に絆創膏からダンジョン用帰還石に武器や防具などが揃ってるのかわからない…。ゲーム時代の名残と言われたらそこまでだけども。
「はぁ~、学食混んでたけど…美味しかったね~」
「うむ。学生が利用するのもわからなくないな」
「これからはずっとお世話になりそうでござるな……」
前を歩く瑛士と敦と忍がそれぞれ学食の感想を共有しあっている。仲間フラグが構築できていてガンシャだぜ。特にこれと言って目立つことはない…わけではなかったが、ブレザーの色違いというだけで目立ちはしても絡まれることはなかったので割愛。
どうやら今回はイベントフラグが立たなかったようなので次回に期待。
「それにしても…レディース定食まで用意しているなんて、驚きですわね」
「普通の学園じゃありえないよね」
「値段も学園生には嬉しい限りで」
……こっちはおとなしい女性組が女性向けの定食について話し合っていた、と思いきや、すでに話は終わって次の魔法テストの内容から放課後の話に二転三転していた。
ワイ氏…話が追いつけないんじゃよ。ちなみにレディース定食は日替わりのご飯が少ない代わりに多めの野菜と果物が用意されているヘルシーな感じのご飯に代わる。もちろん男子も食べられる。
「エビフライ!」
「はんばーぐ!」
「カレー!」
「おにく!」
「「わふー!」」
…………後ろの女児二人については何も言うまい。
まぁこれから昼は毎度世話になるのだから、楽しみにしていればいいと思います。
「優月様、よろしいでしょうか? 少々お耳に入れたいことが……」
「おん」
学食で俺と同じく塩鯖定食をつついていたかえでさん。いつのまに情報を仕入れたんでしょう?
「お食事中ですが、何名かの一般科生の方がこちらを見ておりました」
フラグか?
「……どんな感じで? あとはかえでの主観だとどう見えた?」
「……二つは確定で嫉妬、もう一つは反吐がでそうな視線でしょうか」
うーん、早めのパブロン。まぁ連動フラグが立ったようだけど優先度はかなり低いな。瑛士ファイト!
視線とか感情とかを察知する使用人スキル…昔から躾けられてきたかえでにとってはお手の物だ。こういう時のかえでの意見はほとんど合っている。そして今回もそうだろう。
ノート確認しておいてよかった……。幼少期の俺、グッジョブ。
「そういうことなら今は無視で良い。どうせそんなしょうもないやっかみを受けるのは晴臣と桜だからな」
「助けなくてもよろしいので?」
「どうせ瑛士が何とかするよ」
「……では晴臣様にだけお伝えしておきます」
「だな。瑛士には伝えなくていいだろ。頼む」
かしこまりましたと短く切って男子勢の後ろを歩く晴臣に近づいた。音もなく近寄って…暗殺者みたいだなーまる。……うん、味方でよかった。
で、問題はこの後起きるイベントだよなぁ…。
ことの顛末は晴臣とその一般生徒によるいざこざ問題が学園内でも続いているということ。それに関して瑛士が首を突っ込んでややこしくしてしまい、事態は悪化。流石に立花の令嬢に手を出すわけにもいかないので次に目についた桜を使用人という名の性奴隷として傅かせようと目論見を立てるのだが…そこに教師が割り込んで、一般科への転入は一対一で正々堂々と~、みたいな話から瑛士と一般生徒が決闘することになる。
というのが主なイベントの内容だが…ただの喧嘩でまず瑛士が負けることはない。負けることはないが…ここで一般科の大半からはよくあの憎たらしいのを懲らしめてくれたと称賛を受けて、その生徒を推す一部からはにらみをつけられるということになる。万が一負けたら瑛士がぼっこぼこにされたと言う描写の後に、桜のストリップ系公開陵辱レイプという名前のBADENDに突入という結末を迎えるのだ。
さすが運営、うんてぃNTR鬱シナリオでございました。かわいそうすぎて抜けない。
まぁ何度も言うが、ただの喧嘩で瑛士が負けることはないので、ここはあの二人に任せる。ということで情報を与えるだけ与えて静観させてもらいましょう。
……大丈夫だよな…?
そんなこんなフラグを構築完了して鋭気も養えた昼食後は、楽しい楽しい魔法テストの時間。
学園の敷地内にある魔法実技場という名の特進科専用施設(屋外)に移動して、軽い準備運動(魔力循環という、練り上げた魔力を体内循環させる運動。所謂精神統一みたいなもの)をしている。
さすがの晴臣もお嬢も真剣な雰囲気で準備運動をしていた。
とはいえ……。
「いかがですか? 自称全能の魔法使いさん(笑)」
おっと。特に準備運動らしきものを行っている気配がなかったかえでから声を掛けられたぜ。
「うわ久々に聞いたなその蔑称」
「もとはと言えば、ご自身で申していたかと記憶しておりますが?」
辛辣ぅ~。いいじゃん麻疹みたいなもんだよ。厨二病みたいなものじゃん。誰だってそういう気分になったりするじゃん?
「俺が言うのは良いんだよ」
今でもそう思ってるけどNE☆ HAHAHA!
まぁ同世代で相手になるって言ったら晴臣お嬢、桜とお前くらいだよ。
結構居たわ。うかうかしてられねぇ!
「いささか傲慢かと思われますが…」
「まったくですわ」
「あらお嬢。準備運動はもういいのかい?」
「あなたが本気にみえないので警告しに参りました」
ツカツカと歩いてきたお嬢。目に見えて怒っている。
お嬢がきた途端に気配を消してその場を去ったかえでを恨むことはできようか? いやできまい。いやだって…俺だって逃げるわ。
「これでも真面目にやるつもりなんだけどなぁ」
「そう思うなら相応の態度でいらしてくださいな?」
「へぇへぇ。そっちも全成績で負けて泣くんじゃないよ」
「誰があなたなんかに負けるというのですか?」
「魔法のテストってことなら誰にも負けんよ。それにおせっかいながらアドバイスするけどさ…」
「あなたに教えてもらうことなんてありませんので」
「…魔法は楽しんで使いなよ、お嬢」
「…フン。言ってる意味がわかりませんの。それでは失礼」
アドバイスしたのに…。悲C.
怒ったお嬢はまたツカツカ…ではなくドシドシと言った感じで足を鳴らしながら元の場所に戻っている。いつもの優雅がなくなってるではないですかーやだー。半分以上は俺のせいだけども。…こんな光景…というか割と近い場所でやりとりしていたのだから、全員の注目の的だったのだが…遠巻きで心配そうにこっちを見ていたのは桜とせせりに敦くらいで、ほかのメンツは我関せずという感じだった。
ちなみに逃げてる間のかえでもんは千花のところに声を掛けに行っていた。ついでに一緒にいた胡桃にも何言か話してはおぉーという称賛の言葉をもらっている。
俺もそっち行きたかった……。
そして間もなくして…魔法のテストが始まった。
着々とゲーム内フラグを構築している瑛士くん!
そして延々と全方位へ喧嘩を売っていく優月氏!
呆れてぶん殴り療法を試そうか愚策するかえで!
わんにゃんごろごろでこの空気に気付かん千花!
これはダメかもしれないですな!!!SKB!
一応優月の別回収フラグは立てているのでご安心ください。
ちなみにこんなクラスメイト居たら私は離れて関わらないようにしますね。間違いなく。
5月21日
すみません、
次話は明日投稿予定でしたがちょっと仕事関係とOffice(Word)とお酒の都合でしばらく投稿延期します。
具体的には2週間〜1ヶ月ほど。
次の話数はなんでも1万文字以上で投稿するから許して。
6月17日
お待たせしました。
スケジュールの調整が完了しましたのでご連絡です。
次の投稿は6月27日の月曜でお願い致します。




