表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生勇者の世界構築《ワールドゼロ》  作者: 石動流石
第1章 「新たな世界」
1/2

プロローグ 「勇者転生」

 ――――大小様々な光が何処までも続く闇の中に散らばっている。

 一見すると星空のようにも見えるそれは、俺と彼女が立っている踊り場ほどの足場の周囲を取り囲み、無数に輝いている。


 ここに来るのは何度目だろう。

 最初に訪れた時は訳がわからず、心細かったことを今でも覚えている。


「勇者レイグス様、貴方は魔王ヴェルギソス討伐という偉業を成し遂げて下さいました。その褒美として、次の世界においてなんでも1つ、願いを叶えて差し上げましょう。」


 彼女はいくつもの世界を繋ぐ[門]を守護する天使、アリエラ。

 迷える魂を導く役割を持ち、別の世界に召喚された者に天恵[ギフト]を授けてもいる。


 俺も過去に召喚された際に、彼女からギフトを受け取っている。


「願い……か。そうだな。俺はもう、目の前で家族が殺されて悲しむ人々を見たくない。魔族の襲撃に怯え、絶望に生きる人たちの苦しむ姿を見たくない。世界中の人々に幸せになって欲しいんだ。そうだ。俺は子供から大人まで、みんなが笑顔になれる。そんな世界を俺は作りたい!」


「ふふっ。承知しました。優しいレイグス様らしい願いですね。……それでは貴方にギフト[世界構築:ワールドゼロ]を授けましょう。私からの心づけで、今までの記憶と現在の所有スキルもおまけしておきますね♪バレるとお姉さまに怒られちゃうので、秘密にしてくださいよ」


 アリエラはそう言って可愛らしくウィンクをしてくる。


「ああ、ありがとう。今まで世話になったな。」


 ここにくる時は大体危険な状況ではあったが、それでも助けられていたことは事実だ。

 彼女や仲間たちがいたからこそ、あの強大な魔王を倒すことができた。


「それではお行きなさい。貴方の新たな旅に幸多からんことを!」


 ――――そして俺は光に包まれた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ