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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.06~最凶の魂魄族:キストリン編~
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追う者#02

「見張られているよ」


「ライカ、人数はわかるか?」


 ライカは目を瞑り、辺りの魔力察知を行う。


「6…、7人」


「なんの集団だ」


「わからないけど気を付けたほうがいいかも」


 隼人は閻狐ごとフードを頭に被り、ライカも同じようにフードを被る。


「とりあえず相手の様子を見るか」


 そのまま気づいていない振りをしながら街中を歩き回る。


 あくまでも観光をしているように見せかけながら。


 ただ常に2人ほどの視線を感じることができ、付きまとわれているのは間違いない。


「何もしてこない」


「流石に街中じゃ目立ちすぎるからだろうな」


 少しずつ人気の少ない場所へ移動していく。


 一定の距離を保ったままついてくる様子を見れば、無差別に何かをするつもりではないようだ。


 隼人たちは路地を曲がり人のいない裏通りへ入る。


 入った裏通りは行き止まり、もし何かするのであれば絶好の場所である。


 案の定誘われるように付いてきていた2人が路地に入ると、そこにはすでに隼人たちの姿はなかった。


「どこへ…」


「確かにここに入ったはずなんだけど…」


 街中とは違い冷やりとした空気がその場には漂っていた。


「ひとまず連絡を…」


 何かを取り出して外部と連絡を取ろうとしているのを、突然現れた隼人が止める。


「一体どこへ連絡するつもりだ?」


「えっ…」


「ちなみにもう一人もすで捉えているし、外からこの場所は認識ができない。蜃気楼の原理を利用して入口を消させてもらった。いまの状況を聞いたらわかるよな?」


 抵抗はしないが少し声を荒げ慌てた様子をみせる。


「待ってください! 誤解です!」


「誤解? 俺たちをずっとつけてきていただろ? それに他にも仲間がいることはわかっている」


「だから誤解なんです!」


 必死に訴える様子に疑問を抱きながら注意しながら話を聞く。

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