表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.05~第一部完結編~
79/314

決意#03

「これからどうするのか、という話だったな。俺は人間と魔物が共存できる世界を作るつもりだ。互いが互いに助け合う世界だ」


「そんな世界無理にきまっておるじゃろ。魔物の中には儂ら竜族のように人間対して理解を持つものもおるが、ほとんどの種族が人間に対してはよく思っておらん。それなのにどうやってそんな世界を作る…」


 最後まで言いかけて何かに気づき言葉が詰まる。


 隼人は口元を緩ませ少し笑う。


「俺が魔王になればいい」


「本気で言っておるのか?」


「今更、人間の王になってこの世界を統べるなんてのは到底無理だからな。それなら俺が持つ条件をうまく使っていくだけだ。魔王となり人間と魔物を繋ぐ。そうなればそれをよく思わない、恥ずかしがり屋の魔王様も姿を現すだろうし、もちろんいなければ話がスムーズに進むだけだ。ただそのためにはライカ、お前が必要だ」


 ライカに向けて言葉をかける。


「起きてんだろ?」


 小さなため息が聞こえたのちにライカは身体を起こし二人に向き合う。


「私はハヤトとの勝負に負けた。敗者は勝者の言うことを聞くのが竜族として掟。嫌でもそれに従うのが…」


「違うぞライカ」


「え?」


 少しキョトンとしながら隼人を見る。


「俺はお前に力を貸してほしいんだ。勝者とか敗者とか、掟とかそんなのどうだっていい。もちろん嫌なら断ってくれて大丈夫だ。もちろんそうなると俺は非常に困るけどな。だけどお前の意思で決めてほしい」


「なにそれ…」


 下を向きながらぽつりと言葉を漏らす。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ