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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.04~竜の都編~
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提案#02

 隼人の言葉に隠された意味を勘ぐりながらも提案を受ける。


 ただそれは意外にも冷静に分析を行いっている。


「(提案を持ち掛けるってことは、なにか策があるということだろうけど。ハヤトが今の私に勝てる確率が限りなく低いのは、本人が一番わかっているはずなのに。ただ問題はあの黒剣か…)」


「提案はただ一つ。初めて戦った時と同じように勝敗はどちらかが負けを認めるか、戦えなくなったら負けという内容で戦いたい」


「たったそれだけ?」


「あぁ、それだけだ」」


「こんな提案、元からなかったのと同じじゃない」


「それでどうするんだ?」


「いいよ、その提案をうけるよ」


 合意が交わされた。


「ということだから、クィルは離れていてくれ」


「お主一人で戦うつもりか?」


「もとより、ライカは俺としか戦うつもりはないんだろ? なんせ魔王だからな」


 嫌味っぽく魔王の単語をライカに向けて発する。


「それに俺がやらないとダメだからな」


「ハヤト…」


 クィルが言葉を少し詰まらせた後に言葉を続ける。


「娘との交際はまだ認めんぞ」


「…は?」


「…え?」


 隼人に合わせるように思わずライカも言葉を漏らす。


「お主が娘を想う気持ちはなんとなくじゃが、初めて会った時から感じてはおった」


「待て待て待て!」


「隠さなくてもよい」


 クィルはゆっくりと歩きながら離れていく。


「本来であれば儂も一緒にライカを正気に戻すべきなのじゃろうが、お主を信じてみよう」


 弁解をする暇もなく残されてしまう。


 変な空気だけが流れたが改めて隼人はライカと向き合う。

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