52/314
目覚めた竜帝#01
「…お主の名前はハヤトと言ったか」
「あぁ」
「ハヤトや、グレイヴッツはライカに何かいっておったか?」
「え、あ、そうだな…」
突然名前で呼ばれたことに驚きを隠すことができなかったが、クィルに覚えている話をする。
それを聞き終わった後に、鼻で軽く笑いを見せると聞き取れない声でつぶやく。
「まだあやつにも兄としての想いは残っておるという事か…」
「大丈夫そうか?」
「心優しいお節介焼きがいろんな封印の鍵をこじ開けてくれておる。ただこれは…」
「何か問題があるのか?」
「ハヤト、お主はなんでもやるといったな?」
森の中で話した内容を引き出して確認をしてくる。
それを思い出して隼人も返事を返す。
「それなら今から目覚めるライカを全力で止める手助けを頼むぞ」
「それってどういう…」
「さぁ、お目覚めじゃ。最強のアークドラゴンであり竜帝と呼ばれる一人の少女が」
パリッと何かが割れる音と主に辺りに強烈な突風が吹き荒れる。
気を抜くと吹き飛ばされそうになる。
外で待機しているサラマンダも異変に気付きこちらの様子を伺う。
すぐに風は収まり砂煙の中から、疾風を身に纏ったライカが姿を現す。




