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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.04~竜の都編~
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ライカの元へ#03

「背中を取られる時点で未熟じゃ。実力の差はこれで十分じゃろう。どうも今の竜族の若い連中は頭が固すぎて、種族での決まりに縛られすぎて困る」


 必死に振り払おうとサラマンダは体を動かしているが、クィルは一切落ちる様子もない。


 それどころが胡坐をかきながら座っている。


「なんであれで落ちないんだ… サラマンダもう諦めて乗せてやれないか?」


 周りの木々を揺らすほどに身体を揺らすサラマンダ。


 それとは真逆に欠伸までしているクィル。


「『はぁはぁはぁっ… わ、わかりました。今回は特別に魔王様に免じて乗せることとします…』」


 隼人もサラマンダの背に乗り、そのままライカの元へ戻る。


 ライカを寝かせている洞窟まで戻ると、サラマンダを外へ待機させ中に入る。


 クィルはライカの傍に座り、顔を触りながら隼人に問う。


「まずはこの状態になった原因を教えてもらおうかのぉ」


「グレイヴッツというアークドラゴンを知っているか」


 クィルは振り向くことなくそのまま話を聞く。


 隼人はそのまま話を続ける。


 これまでの経緯を全て隠すことなく。


 本来であればすべてを話す必要はないが、クィルを信じて話をするにはライカを見る表情だけで十分だった。


「やはりお主は魔王ではないか。それじゃ今度は儂が話をする番じゃな。とはいえ、言葉だけじゃ伝えきらん。お主が包み隠さず話をしたのであれば、儂も包み隠さず全てを教えよう。今から見せるのは紛れもない事実。しっかり見るがよい」


 クィルは立ち上がり隼人に向かい合い、そのまま竜眼を利用し隼人に幻術を見せる。


「なんだこれ…」


「これは儂の記憶じゃ。お主には今から竜族の過去を知ってもらう」


 初めに見せられた記憶は遥か昔のもの。


 ミストセルラルは栄え、ライカが幼い頃のものだった。

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