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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.04~竜の都編~
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ライカの元へ#02

「おい、どうした? おい! クィル!」


「…! す、すまぬ」


「大丈夫か? 顔色が悪いぞ」


 隼人は落ちた剣を拾い上げ再度クィルに渡そうとする。


「いや、もういい」


「もういいって、少し手のひらに乗せただけじゃないか」


「出口を目指すぞ」


 クィルは踵を返し先に進む。


 隼人は拾い上げた剣に目線を落とし、再度首にかけ後を追う。


 しばらくすると外へ出る。


 それと同時に怒号が飛んでくる。


「『魔王様! 何故勝手に踏み入ったのですか! 例え魔王様でもここは神聖な場所であるとっ!』」


「悪い悪い」


 サラマンダの怒号を耳を抑えながら謝る隼人。


  「『って、そちらはどなたですか?』」


「ん、知らないのか? お前たちの…」


「中で迷っているところを助けてもらったのじゃよ。」


 クィルは隼人を遮り話に割って入る。


「『中で迷って…? ということは他にもこの地に足を踏み入れた人物が…?』」


「おい、なんで隠すんだ?」


「こっちのほうが何かと都合がいいのじゃ」


 頭を抱えているサラマンダを横目に、隼人とクィルは聞こえない声で話をする。


 どうやらクィルのことは教えないほうがいいらしい。


「でも移動でサラマンダの背中に乗ることになるなら、どっちみちバレるぞ」


「儂もそこまで阿呆ではない。」


「…サラマンダ、急いでライカのところへ戻りたい」


「『…それは大丈夫ですが。そちらの方も一緒にですか?』」


「ダメか?」


「『魔王様はご存知の通り、背に乗せるということはその者を認め眷属となることですので。』」


「古き習わしじゃの…」


 そういうとクィルはサラマンダの背中に飛び乗る。

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