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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.04~竜の都編~
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ヴェノワール森林の少女#01

「…少し休んでからにするか」


 適当な場所に腰を掛けて休む。


 ため息をつきながら目をつぶり、これまでのことに思いを馳せる。


 この世界に転生をしてから今日まで、ひと月程度しか経っていないが、様々な出来事があった。


「(あの2人と一緒にいたから自分が強くなった気がしてたけど、実際はなんにも変わってないな…。)」


 大きく深呼吸を行い目を開けると、隼人の顔を覗き込む人物と目が合う。


「っ!!?いっってぇぇぇぇ!」


 あまりの驚きに頭を木にぶつける隼人。


「おぉっ!生きておったのか。迷い込んで息絶えてしまった可哀そうな奴かと思ったぞ」


「くぅっ!…って、ライカ!?」


「ライカ?誰じゃそれは?儂はライカという名ではないぞ」


 ぶつけた場所を抑えながら視線を戻すと、そこにはライカに似てはいるが背丈も喋り方も異なる女性が居た。


「お主、こんな場所で何をしておるんじゃ?この場所がどこか知っておるのか?」


「まぁ…」


「知っておって侵入するとは愚かな奴じゃの。大方、途中で疲れて引き返そうにも、引き返す気力がなくなったのじゃろ?」


「いや、まぁ…。というか、あんた誰なんだ?なんでここに居るんだ?」


「儂のことは別に構わなくてよい。それより何の目的があってここに入ったのじゃ」


「…ちょっとな」


 サラマンダにも伏せていた本来の理由。


 ゲームなどでは玉座にはレア度の高いアイテムがある場合が多い。


 それも禁足地と呼ばれる竜の都なら、それこそライカを回復させることが出来る薬があるかもしれない。


 ただそれを教える訳にもいかない。

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