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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.03~赤竜討伐編~
33/314

絶対的強者#01

 サラマンダも状況を察し体制を整える。


「一人で止められる… と?」


「えぇ、足止めぐらいなら余裕ですよ」


 ベルザがカイオルに微笑むと現れた鬼は姿を消した。


「…一体何をした?」


「特になにも。ただ少しこの子がお腹を空かせていたようですね」


 カイオルの剣を払うように押しのける。


「あの時はしっかり見ることが出来なかったが、やはりその剣は黒残影か」


「物知りですね。ご自慢の国の書物にでも記されていましたか? それとも貴方の師である、ベルンにでも聞きましたか?」


「なぜその名前を。」


「さて、なぜでしょう?」


「…全てを聞き出すとしよう」


 再びカイオルの背後に鬼が姿を現すが、そのまますぐに消えてしまう。


「この剣が黒残影だと知ってなお同じ手を使うのは、あまりにも愚策ですね」


「……」


「それとも、名を知るだけでそれ以上は知らないという事でしょうか」


 カイオルが飛び退き一旦距離を取る。


「ベルジェ=クリスト」


「……」

「昔、魔王に仕えていた魔族の名前だ。名前以外のすべてが謎に包まれている魔族。実力も姿も知られていない。ただわかっていることは、黒剣を使うという事だけ。姿を現すこと自体が珍しく、あの大戦の時ですら姿を現していないという。一説では既に死んでいるともいわれている。が、目の前にいるお前は誰だ?」


「…さぁ、誰でしょう?」


 ベルザが不敵に笑みを浮かべる。


 その一瞬でカイオルの血の気が引く。


 相手にしてはいけない。


 はるか格上、体が危険信号を発している。

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