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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.08~聖遺物とキストリン~
312/314

情報屋#02

 確かに中はトイレではなかったが、暗闇で部屋の中を確認することもできない。


「はいるぞ」


 部屋に踏み入るが何も起こらない。


 廊下から差し込む光で仄かに部屋の中を確認することが出来るが、部屋の奥までは難しい。


 気配もなくこの部屋には隼人とキース以外はいないようにも感じる。


 部屋の中央まで進むと勢いよく扉が閉まる。


 音に驚き振り返るが先ほどまであった光がなくなったこともあり、一切部屋の状況がわからなくなる。


「こんな状況でもお前は見えたりするのか?」


「魂を視る以外は他の生物たちと視覚能力は変わらないよ」


「魂で場所が分かったりはしないのか?」


「そういう見え方はしないんだよ」


 呑気な会話をしているが警戒は怠っていない。


 この部屋の中に自分たち以外の気配が潜んでいるのは分かる。


「それで情報屋さんは何がしたいんだ?」


 暗闇の中に問いかけるが答えは返ってこない。


 正直、指輪を介して魔法を使えばこの部屋を照らすぐらいはできる。


「俺たちは依頼が合ってきた。受けてくれるのか?」


「誰から聞いた?」


 ようやく暗闇から返事が返ってくる。


 声先ほどの店員とは異なるが、おそらく声色を変えているのだろう。

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