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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.08~聖遺物とキストリン~
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路地裏の酒場#01

 現状確約はできないのは理解できていた。


 ただ善処するということだけでも、変わっていく足掛かりには十分なりえるだろう。


 そうなればこちらとしても人手が欲しい所ではある。


「爺さんはとりあえず貴族への対応を考えて進めてくれ。くれぐれも獣人たちとぶつかり合おうなんて、考えだけは止めてくれよ」


「聞かせてくぬか。お主になんのメリットがあるのだ?」


「メリット? そんなの考えて動いてねぇよ。俺は俺の目的のためにやってるだけだ。だから争いなんてすんなよ」


 隼人はそういうと王宮を後にした。


 獣人側が動き出したら争いは止められない。


 クラウディアに目立った動きはないことを考えれば、まだ猶予はあるのだろうか。


 それとも獣人街の獣人たちは巻き込まず、自身の勢力だけで事を起こすつもりであれば、猶予はないかもしれない。


「考え事かな?」


 隼人の目の前にキースが姿を現す。


「キースか。探し物は見つかったのか?」


「まぁね。魔王様の探し物は見つかった?」


「今から探すところだ」


「情報屋のことだよね」


 相変わらず魂を覗き見しているのだろう。


「あんまり人の魂を土足で踏み入る様な事をするなよ」


「なんで? こうすればすぐに相手の事がわかるのに」


「そんなのじゃ、本当に相手の事を理解することなんてできないぞ」


「??? 僕は魔王様が感じていることだったり、そういったものはこの目で見て理解することが出来る。それなのに相手の事が理解できないってどういう意味?」


「そのうちわかるときが来るといいな」


 隼人は道を逸れて裏道へ足を運ぶ。


 裏道は栄えている本通りとはことなり雰囲気がガラリと変わる。

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