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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.08~聖遺物とキストリン~
303/314

接触者#01

「私だけは嫌! それなら私も一緒がいい!」


「…まぁそうだろうな。となると別の対策をとる必要があるわけだ」


「私、戦えます」


 確かにミーナはギルドからBランクを認められている。


 そこら辺の冒険者よりも実力が高いのも明白だ。


「よくわからないけど、この場所から離れることはできないんですよね? それなら私がこの場所を守ります」


「確かにその方が安全かもしれないな。どこへ行っても状況は変わらない。それに言っても聞かないだろう」


 グライジェは少し呆れた反応を示しながらも、それを受け入れる。


「わかった。ただ約束はしてくれるか? 絶対に無理をしない。危険だと思った時は必ず逃げ出すこと、よいな?」


「約束する」


 話がひと段落したことで隼人は立ち上がり、ミーナにあとは任せてその場を後にした。


 路地から表通りに戻り、予定通り人街へ向かおうとすると、ローブで身元を隠す人物にすれ違いに声を掛けられる。


 獣人街で身元を隠すのは、獣人族であってもそうじゃなくても訳ありだ。


 辺りにいる獣人からも不審な視線を浴びることになる。


「街外れの岩陰で待ってる」


 その一言だけを言い残し獣人街の奥へと消えていった。


 正体もわからないが放っておくわけにもいかないだろう。


 隼人は反対方向から獣人街をでて、砂漠へ足を踏み入れる。


 代り映えのしない砂の海を歩き、街外れの岩陰へ向かう。


 恐らくだが何度も通った獣人街と、集落の途中にある場所が指定の場所だ。


 目的地が近くなるにつれて警戒を高めていく。


 難航すると思っていた待ち合わせは、思いもよらずあっさりと達成することが出来た。


 そこにわかるように先ほどの人物が立っていた。


 隼人は一定の距離を保ちながら対峙する。

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