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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.03~赤竜討伐編~
28/314

強者#02

 土煙が巻き上がり一切の視界を遮る。


「いっ…」


 隼人は体に違和を感じとり、耳に手を当てる。


「音が聞こえない…」


「………」


 ベルザが近寄り、何か話しかけているが一切聞き取れない。


 それを察したベルザは隼人に何か術を施す。


「…聞こえる」


「無事でしたね、魔王様。障壁は張りましたが、全ては防ぐことが出来ませんでした」


「いや、ありがとう。助かった」


 徐々に土煙が晴れ始め、ライカの姿を確認でき始めるようになる。


「はぁはぁはぁ」


 さすがのライカも疲弊している。


 これだけの威力であれば、ライカ自身の消費する魔力量も相当なはずである。


「グレイヴッツは生きてるのか?」


「竜族ですので死んではいないと思いますが、瀕死だとは思います」


 これだけのものを直撃していて死んでいないというのは、さすが竜族ということだろう。


「さぁ話を聞かせてもらうよ。」


 ライカが歩み寄る。


「!? ライカ様、避けてください!!」


 ベルザが慌てたように声を荒げる。


 異常な状況だということだけは、その一声だけで判断できた。


「一体どうしたっていうの?」


 ライカが振り向いた瞬間、腹部を何かが貫いた。


「ライカ!!」


「なっ…! かはっ…」


 口から血を吐き膝をつく。


「まさかここまで追いつめられるとは思ってもいなかった」


 土煙から現れたのは全身に傷は負っているものの、両手足が竜化した姿のグレイヴッツだった。


「ライカ、お前は本当にむかつく奴だ」

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