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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.08~聖遺物とキストリン~
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隠れ家#03

「付いてきてね」


 そそくさと屈んで亀裂の中に入っていく子供。


 隼人の意見などまるで関係ない。


 呆れながらも隼人は四つん這いになりながら、亀裂の中に入っていく。


 地面から巻き上がる砂が顔に当たるため、目をしっかり開けることすら困難だ。


 時間にして大体5分ぐらいだろうか。


 ひと際開けた空洞へたどり着く。


「くあぁーーっ」


 大きな伸びをすると同時に当たりを見渡す。


 灯り自体はないが、岩の切れ目から差し込む光で全く見えないというわけでもない。


「この先だよ」


 子供が指差す先は道のようになっており、その先が続いているらしい。


「誰がこんな場所を見つけたんだ?」


「リーダーだよ」


「リーダー?」


「うん」


 クラスに1人はいる、まとめ役の様な人物だろう。


 特に子供ならそういう関係性が生まれていてもおかしくない。


「リーダーは凄いんだよ? 秘密基地を見つけたり、一人で竜を倒したりできるんだ。この前も竜の歯を見せてくれたんだ」


「へぇー それは凄いな」


 それが本当であれば、ライカには聞かせることができない内容だが、子供によくある話だろう。


 適当に返事をしながらどんどん先へ進むと、さらに広い空洞へ出た。


 その空間はテーブルや椅子などの居住するには十分な設備が整っていた。


 子供だけで準備できる範囲を超えている。


 これが岩の空洞の中にあるといわれても信じれないだろう。

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