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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.08~聖遺物とキストリン~
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隠れ家#02

「親はどうしたんだ?」


「隠れてなさいって言われたけど、嫌だったからこっそり出てきたの」


「それは困ったな」


「お兄ちゃん困ってるの?」


「困っているのは困っているが、それとはまた別の要因で困りそうな感じだ」


 不思議そうな顔をする子供を見ながら、この状況を誰にも見られないことを祈る隼人。


 子供たちを隠していたのは、きっと接触させたくなかったからだ。


 それなのにこの状況を見られたら、正直悪化してしまう。


「そうだ困ってるなら付いてきて!」


「え?」


「早くっ!」


 付いていくという行動すら、困る原因を深くしてしまうが、それは子供には関係ない話だ。


 ただ騒いでいるところを気付かれて、見られるほうがいろいろと不都合になりそうだ。


 隼人はしぶしぶと走り出す子供の後ろを付いていく。


 場所は集落の裏に位置する場所らしい。


 城壁の影になっており、風や砂で削れた岩がいたるところにそびえている。


 その中のひと際大きな岩の前で子供は待っていた。


「遅いよ!」


「すまないな。それでここは?」


「絶対に内緒にしててよ? この先は僕たちの秘密基地なんだ。困ったこととかを解決する作戦会議ってのをすることがあるから、お兄ちゃんの困っていることも解決する作戦会議をしてあげる!」


 そういう子供の後ろには、子供なら屈めば入ることが出来る亀裂がある。


 大人が入るには四つん這いになる必要がありそうだ。

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