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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.08~聖遺物とキストリン~
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はぐれ者たちの町#01

「爺さんを頼ってみるか」


 隼人は急ぎ足でグライジェの元を訪ねる。


 昨日案内をされた道をたどり、隠れ家がある場所にたどり着くが、何度見てもどこに入口があるのかわからない。


 壁に手を当てながら、壁伝いに歩いていくと、その場所を見つける。


 あたりの人影を警戒した後に中に入っていく。


 中は静けさに包まれており、人がいない事を感じさせる。


「おーい、爺さん。いないか?」


 部屋の中にいないのは確認できたが、念のために声を掛けるが反応はない。


 もしかしたら部屋の奥に続く扉の向こうにいるかと思ったが、この様子では留守のようだ。


「居ないのか。どうするかな」


 隼人が部屋を後にしようとした時、奥の部屋から物音が聞こえる。


 それは何かがぶつかった音で、わずかに人の気配を感じることが出来る。


「そこにいるのか?」


 隼人が奥の部屋に続く扉に手をかけて開けようとした時に、後ろから声を掛けられる。


「なんじゃ小僧来ておったのか?」


「爺さん」


 隼人は扉か手を放し、グライジェに振り返る。


「その扉がどうかしたのか?」


「いや、物音がしたからこの中にいるのかと思ってな」


「物音? ミーナも出かけておるから、この家には先ほどまでお主しかおらんはずじゃ。もしやネズミかもしれぬな」


「ネズミ?」


 少しの違和感を覚えながらもグライジェと話を行う。

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