表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.08~聖遺物とキストリン~
265/314

思想#01

「少し待ってもらえるか? あんた、仕事は何をしているんだ?」


「………」


「こやつは王宮内で給仕を行っておる。主に厨房での仕事をしておる」


「なるほど。だからここに入れられてるってことか。あんたは何故、疑いを掛けられてここに入れられているのか、それは理解しているんだな?」


「………」


「沈黙は答えだと取らせてもらう。どこで羽うさぎの肉を手に入れた?」


「………」


 男は沈黙を貫き通すつもりだろう。


 正直、この状況ならこの男が犯人なのは間違いない。


 ただそれ以上の情報が今は欲しい。


 恐らくもう一つの問題にも関わっていることが予想できるからだ。


「あの酒場で会っていた獣人からもらったのか?」


「っ!」


「やっぱりな」


「獣人?」


 男の反応からして酒場で話していた男なのは間違いがない。


 まさか見られていたとは思ってもいなかったのだろう。


「家族のためか?」


「…隠しても無駄みたいだな。そうだ、家族のために国王に羽うさぎの肉を提供した」


「なぜそのようなことをしたのだ?」


「国王が俺たち、国民の声に耳を貸さないからだ。この国は変わらないといけない。そのためには根源である国王が邪魔なんだ」


「だから2人の国王を葬り去ろうって話か」


「あぁそうさ」


「2人…? お主まさかっ!」


 話を推測して2人の国王の意味を理解したクレリセッチが声を上げる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ