ライカvsグレイヴッツ#02
「くっ! 放せ!」
「あの時もそうだ、俺は悪くないのに責められるのは俺だった。あいつらが憎かった。ライカを特別扱いするあいつらが。そしてライカお前自身が憎くて仕方なかった。先代がお前の記憶に何を施したか知らないが、忘れて思い出せないってなら思い出させてやる」
グレイヴッツはもう片方の手の指先に、5つの小さい紫色の炎を灯す。
それをそのままライカの腹部に押し当てる。
「がっ!」
「存分に苦しむんだな!」
そのままライカを蹴り飛ばす。
「ライカ!」
隼人は飛ばされたライカに近寄り声をかける。
「大丈夫か! 今、残り2つも解印してやる」
ライカに施されている全ての封印の解呪に当たる。
「…貴方はライカ様に酷い恨みを覚えているようですね」
「あぁん?」
「兄妹と言ってましたよね。ですが、ライカ様にそのような記憶はないように見受けれます」
「あいつが俺を覚えているかなんてどうでもいい。ただ事実は変わらない。同族を守ると言っているが、あいつの手はその守ろうとした同族の血で染まっている。俺が守りたかったものすべてを奪った」
「一体、ライカ様と貴方との間に何があったというのですか…」
「それは知る必要はないっ!」
グレイヴッツがまだ起き上がっていないライカに襲い掛かる。
「ちっ! おいライカ! 解呪は終わったぞ! さっさと目を覚ませ!」
「…うるさいなぁ」
ライカが飛び起き攻撃を止める。
「そのまま寝ててよかったんだぞ?」
「うるさくて寝れやしないよ」
互いに間合いを取る。
「アンタの強さはよくわかったよ。だからもう手加減はしない」
ライカが全身に青白い雷を纏う。
雷の影響で磁気を帯びた小石がライカの周りに浮き始める。
放出されている雷の一部が地面を穿つ。
「さぁ、始めようか」




