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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.08~聖遺物とキストリン~
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探し物は魔獣ですか?#01

 場所はもどり隼人はクレリセッチと話を終え、王宮をあとにしていた。


「結局ずっと話してないけどいいの?」


 町中を歩きながら、頭の上に乗る閻狐と話をする。


「別に隠しているつもりはないぞ。それにあの日の話が気になってな」


 数日前に盗聴をした会話を思い出す。


 男たちが話していた、会合に参加させるべきだった。


 その会話がなされていたということは、何かしら事件に巻き込まれているのは間違いない。


 別に一人で行動をしていたわけではないだろうから、護衛を処理した上で危害が加えられている可能性が高い。


「確かにあの時の聞いた会話は、穏やかな感じではなかったよ。でもそれならなおさらじゃないの?」


「それはそうなんだが。恐らくあれは獣人と人間が話をしていて、王宮内に協力者がいる可能性がある。そうなると変に話を大きくして、事がバレてしまったと気付かれてしまえば、次はどうなるかわからない。それに目的もわからないままだ」


「それでも口外しないようにって伝えてさ、クレリセッチのお爺さんにだけ話をしたらいいんじゃない?」


「もし仮にあの爺さんも内通者だったら?」


「…それはないんじゃない?」


「あり得るかもしれないし、ないかもしれない。不確定だからこそ安易に話もできない」


「どちらにしても長引かせて良いものじゃないと思うよ」


「そうだな。そのためにも取り急ぎ、王様を治してやらないとな」


 条件さえそろえば隼人が考えていることが実行に移せるようになる。


 そのために今日も外へ向かい、中型の魔獣を探すことになる。


 クリーピングデビルやサンドワームの様な大型ではない、手ごろな大きさの魔獣を求めて。

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