表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.08~聖遺物とキストリン~
246/314

月明かりの下で#01

「とりあえず話はわかったし、奴隷システムのなりたちも理解した。だからさ……」


 隼人は二人の顔を見たあとに宣言をする。


「俺が変えてやるよ」


 無意識で高ぶった感情に竜眼が反応をする。


 それを見たグライジェは少し気圧される。


 ただそれを悟られないように隼人に質問を投げかける。


「お主がどうやってこの状況を変えると?」


「あぁ」


「この深く根付いてしまった見識と関係を変えれるというのか?」


「任せてくれ」


 ミーナとグライジェは顔を見合わせるが、二人に隼人の発した答えを見つけることはできなかった。


「ありがとうな。色々話を聞けて助かった。ミーナも元気でな。あんまり無茶するなよ?」


「ハヤト…」


「待て小僧」


「なんだ?」


「今日はもう遅い、明日ここを発つといい。最近は物騒で歩くことはオススメしておらん」


「私もそう思う… 思います。最近ここは日が落ち始めると、嫌な空気が流れるんです。それに、お礼がまだしっかりできてないので…」


「お礼って… あぁ、気にする必用はないぞ?」


「まぁそう言わずに大人しくいうことを聞いておいてくれぬか?」


「わかった。今日はは世話になる」


 先程まであまりよくなかったミーナの表情が、花が咲いたかのように明るくなる。


 よほど嬉しいのだろうか、無意識に耳がピコピコと動いている。


「私、ご飯の準備をしてきます!」


 そう言うと立ち上がって部屋の奥に姿を消す。


 隼人は冷えてしまった赤色のお茶を口に運ぶと、一口で諦めた。


 これは口に合う合わないの話ではないと、身体の知らない器官が拒否反応を示しているの感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ