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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.08~聖遺物とキストリン~
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拒む者たち#02

 くそがっ! さっきから避けてばかりじゃねぇか!」


「何度も言うが俺は危害を加えるためにここにいるんじゃない。人を探しているんだ。争わなくていいならそれに越したことはない」


「うるせぇっ!」


「仕方ねぇな」


 隼人は相手の攻撃に合わせるように居合を放つ。


 相手の魔力を吸い取るには十分すぎる攻撃だ。


 リーダーはその場で膝を付くと、震える手を見た後に隼人の方を振り返る。


「何をしたんだ…?」


「少しばかり魔力を吸わせてもらった。魔力が吸われた体はしんどいだろ?」


「魔力…だと?」


「どんな生物にも魔力は存在している。それが使えるかどうかは別問題だけどな。魔力は一般的に魔法に使われることが知られているが、体のバランスを保つために必要なものだ。その魔力を多少なり奪われたら、体もしんどくなるだろ。少しすれば回復するから心配はいらない。で、どうする?」


「くそっ!」


 リーダーは諦めたように部下に攻撃をやめるように指示をする。


 隼人もそれを確認して戦闘態勢を解除する。


「それで俺の話は信用してくれそうか?」


「……」


「そこは素直に返事してくれると助かるんだけどな。まぁいいか。初めから言っているとおり、俺は人を探している見かけたなら教えて欲しいんだ」


「……」


「うーん」


 相変わらず返事もしない様子を見るに、最後の抵抗なのだろう。


 決して口は割らず、仲間を売るような行為はしない。


 そんな意志の表れだろう。

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