表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.08~聖遺物とキストリン~
187/314

戦争#02

『私がここを受け持とう。それでどうだ?』


『この軍勢をを一人でって、強がり言ってんじゃねぇ! 二人で手一杯だってのに、一人になったらすぐにやられるぞ!』


『いや、私だけなら問題はない』


 男の瞳は鮮血よりも赤く染まり、強い魔力を感じ取ることができる。


 さすが魔法使いだろう、その異変にいち早く気づいたのは女だった。


『なに…? この嫌な魔力は…』


 魔力に当てられた肌は、一瞬ではあるが確かに震えた。


『おまえ、その眼…』


『さぁ、いけ』


『そういうことなら任せたぞ』


『道は空ける。そのまままっすぐ突き進め』


 その声に応じる様に軍勢にただまっすぐ、魔法使いへ向かって突き進み始める。


 だが誰ひとりとしてそれを止めることができず、逆に男を中心に次々と倒されていく。


 目の前に振り下ろされる剣は直前で弾き飛ばされ、そのまま斬り飛ばされる。


 赤黒い剣を持つ男の瞳はさらに赤みを増し、魔力の異常利用による副作用でその眼からは血が流れ始める。


 女はその異変に気付く。


『まさかっ! アイツこっちにまっすぐ突っ込んできてる!? ふっざけないでよ!』


 左手をこちらに向かってくる男に向けると、強力な炎を放射器のように放つ。


 もちろん、魔法使いの前方にいる軍隊にもその炎は浴びさられ、大きな叫び声が上がる。


『あの女、仲間も関係ないのか。おい! 上に飛べるか?』


『上に飛べばいいんだな?』


 炎が当たるギリギリのタイミングではあったが、銀色の剣を持つ男は上に飛び上がると、その視界に魔法使いを捉える。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ