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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.08~聖遺物とキストリン~
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戦争#01

「ひでぇな…」


 隼人の見せられている光景は、惨劇を映し出していた。


 突如現れた魔法使い。


 そして魔法使いによりどこからともなく召喚された軍勢。


 襲われる二人は傷を負いながらも、軍勢の屍を積み上げていく。


『なによコイツら… 化け物じゃないの… 一体どれだけ戦力に差があると思ってるのよ…』


『はぁ、はぁ! 生きてるかっ!?』


『私より、自分の心配をしたほうがいい』


『それにしてもどっからこんなに出てくるんだ』


『どうやら鎧に記されている術式で、転移させているようだ。恐らく、術式を付与された者達をあの女が呼び出しているのだろう』


『じゃあなんだ? いま俺たちが相手にしている敵は国か? なんでこんなことになっている』


『国だけで済めばいいのだがな』


 ぐるりと囲む軍勢を一瞥しながら、少しでも自分たちが置かれている状況を分析するが、答えにたどり着くには情報が少なすぎる。


 それでもわかっていることは、相手は本気でこちらを殺しに来ているということだけだ。


『ちっ! まだこっちの戦力はあるのよ! あんたたち行きなさい!』


 魔法使いの指示により次々と立ち向かう軍勢。


 あくまでも自身は前線に立つことなく、指示を飛ばすだけだ。


『一人はともかく、もう一人は人間でしょ? あれが人間の動きだって言うの?』


 二人を遠巻きに見ながら、いつまで経っても倒れることない二人に怒りを覚える。


『さっさと倒しなさい! 相手は二人でしょう! 何をそんなに苦戦しているのっ!』


『ギャーギャーとうるさい女だな』


『あくまでも自身は前衛には出ないか。あの女をどうにか倒さないと、この状況は変わりそうにもない』


『そんなこと言ってもどうするんだ? こっちだって手一杯だぞ』


『……』


 赤黒い剣を持つ男は少しの沈黙のあとに提案を行う。

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