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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.08~聖遺物とキストリン~
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守護者に歯向かう者たち#02

「あんただけが高い場所で戦えると思うなよ」


「ライカちゃん! ダメだ!」


 翼を出し飛び上がり追いかけるライカに対して、蜘蛛は的確に糸イボから糸を飛ばす。


 判断が遅れたライカは避けることが出来ずに、捕獲され地面に張り付けにされる。


「なにこれ! 全然動けないんだけどっ!」


「大丈夫かい!」


「私の心配をする暇があるなら、あいつの脚の1本でも切り落として!」


「…わかった!」


 台座に辿り着いた隼人は二人のやり取りを見届けたのちに、宙に浮かぶ本のような物を調べ始める。


「あんな状況だけど、あの二人なら心配はいらないだろう。さてと…」


 宙に浮かぶ本に触れようと手を出してみるが触れることが出来ず、本が透き通ってしまう。


「触れないのか、それとも見えるだけど存在していないのか。」


 本への意識を台座へ向けて、隅々を調べえていくと何かの文字が刻まれているのを見つける。


「なんだ… 知識に触れる者、その断片を刻め…? どういう意味だ?」


 言葉の意味を考えていると、光が隼人を包み込み、とある景色を映し出す。


 それは名も知らぬ街で人が往来し、賑わっている景色だったが、どこか古めかしい雰囲気を漂わせている。


 触れることはできず、向こうも認識をしていないことから、これが見せられているものだということを、理解するのに時間はかからなかった。


 隼人は往来する人の中に、一際目立つ人影を見つける。


 それは明らかに人の姿をしておらず、魔物と呼ばれる存在だった。

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